第二十七話 オデッサの戦い
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人的な勘でそれを察知しかわす。操縦も見事であった。
「チッ、ロンド=ベルってのはこんなのばかりいやがるな」
「流石ってとこだぜ。伊達にティターンズのエースにゃなってねえな」
ジェリドもリュウセイもそれで互いの力量を推し量っていた。そしてさらに進む。
ビームサーベルを抜いた。それで切り合う。光が舞い跳んだ。
「ロンド=ベルは通さん!」
「そう言われて引き下がる奴はいねえ!」
互いに激しい剣撃を繰り出すがそれは両者に止めをさすどころかダメージすら与えられない。ジェリドもリュウセイもその剣捌きまで一流であったからだ。
「カミーユより上か、接近戦は」
「イングラム教官でもこうはいかねえ。つええ」
同時に後ろに下がった。そして今度はメッサーラがミサイルを放った。
「これならどうだっ!」
「やらせねえっ!」
ゴールドメタルナイフでそのミサイルを切り払う。動きは完全に見切っていた。
「やはりな、ミサイルも通用しないか」
「ジェリド中尉だったな」
「!?」
ジェリドはそのリュウセイの声に反応した。
「今は大尉だ。それがどうした」
「俺が誰かわかってるか」
「伊達隆盛だったか。SRX計画のことは知っている」
「嬉しいね知っていてくれているなんてな」
リュウセイはそれを聞いて喜びの声をあげた。
「俺も有名になったもんだぜ」
「それで何が言いたいんだ!?」
ジェリドは問うてきた。
「死ぬ前に名前を覚えていて欲しいというのなら覚えていてやるがな」
「生憎俺は不死身なんでね」
「ほう、初耳だな」
「これからも覚えていてもらっておきたくてね。いいかい?」
「面白い奴だ」
ジェリドはそれを聞いて笑った。
「では覚えておいてやる。リュウセイ=ダテ少尉でいいな」
「ああ」
「覚えたぞ。では心おきなく死ね」
またビームサーベルを抜いた。それで両断しようとする。だが彼はそれより前に突進していた。
「さっきも言ったけれどな」
ナイフを構えながら言う。
「俺は不死身なんだよ!そこんとこもよく覚えていて欲しいな!」
そして再び打ち合った。両者の一騎打ちがはじまった。
ロンド=ベルとティターンズの戦いが本格化してきた。数においてはティターンズが圧倒的に優勢であるがそれでも次第にロンド=ベルに押されだしていた。
「ええい、何をしておるか!」
ジャマイカンは戦局が思わしくないのに苛立っていた。
「敵は我等の三分の一程だぞ!押し潰せ!」
だがそれは不可能だった。エースパイロット達が釘付けになっているうえに機体性能及びパイロットの技量はロンド=ベルの方が遥かに上であるからだ。ティターンズはその数を一秒ごとに減らしていた。
しかしロンド=ベルはその中においても油断してはいなかった。何かが来
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