第二十七話 オデッサの戦い
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おられるかも知れませんよ」
「小介、それホンマか!?」
「確証は得られませんが」
「しかし小介どんが言われると何か説得力があるでごわすな」
「そうだな。ひょっとしたらオデッサにいるかもな」
「それはないと思うわ」
だがめぐみはそれを否定した。
「どうして?」
「私の勘だけれどね」
そう断ったうえで言う。
「ジャブローとかそういう辺りにいるんじゃないかなあ。今あそこも色々とあるし」
「ジャブローか」
言わずと知れた連邦軍最大の軍事基地である。過去何度も攻防があった。
「北アメリカかも。あそこもね」
「そういえばあそこに武蔵がいたな」
竜馬が話に入ってきた。
「武蔵さんが」
「ああ。ロンド=ベルと離れてな。今アメリカに行っているんだ」
「そうだったの」
「最近姿を見ないと思ったら」
「そのかわりに私が来ました」
ジャックも出て来た。
「武蔵の替わりの形ね。頑張ってマーーーース」
「おかげで余計に訳わからなくなっちまってるな」
「それは言わない約束デーーーーース」
何時の間にかお笑いになってはいたがそうした話をしながらロンド=ベルはオデッサに向かう。そして遂に敵の陣地の前にまで来た。
「来たな」
そこにはもうティターンズのモビルスーツ部隊が展開していた。ティターンズの誇るエースパイロット達もそこにいた。
「やはりいるか」
カミーユは彼等の気配を察していた。彼の察し通り彼等はいた。
「来やがったな、ヒヨっ子共が」
その中に三機のエイに似たモビルスーツがいた。ティターンズの変形モビルスーツハンブラビである。
それに乗る男はヤザン=ゲーブル。金髪を後ろに撫で付けた獰猛そうな顔付きの男であった。
「ラムサス、ダンケル」
彼は後ろの二機のハンブラビに乗る男達に声をかけた。ラムサス=ハサン、ダンケル=クーパー、ともにヤザンの直属の部下達である。
「はい」
「来たぜ。いつも通りやるぞ」
「了解」
「わかりました」
「よし。おうジェリド」
彼は部下達の声を聞くと次にジェリドの乗るメッサーラに通信を入れた。
「そっちはどうだ」
「もう準備はできている」
ジェリドはそう声を返した。
「カクリコン、マウアー」
「おう」
「何、ジェリド」
「こっちもいいな」
「無論だ」
「何時でも」
「よし。こっちはいい」
「よし。後はクロスボーンの連中だな」
「そっちもできているよ」
後方のバウンド=ドッグから声が返ってきた。ライラの声であった。
「ザビーネの部隊もドレルの部隊もね。もう準備はできているよ」
「よし、それならいい」
ヤザンはそれを聞いて満足そうに頷いた。
「バイストンウェルの連中もいるしな。パーティーの準備は万端だ」
「本当にそう思うか?」
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