第二十七話 オデッサの戦い
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介かよ」
ヤマガタケはまた不平を漏らした。
「どうして二枚目ばかり注目されるんだよ。たまには俺みたいにいかしたのを注目しろよ」
そう言いながらミサイルを放つ。それで二機のアッシマーを撃墜した。
「おお」
「いきなり二機も」
「へっ、どんなもんだ」
ヤマガタケはその戦果に得意になっていた。
「これが俺の実力よ」
そこに敵のビームが来る。しかしそれはネッサーのバリアによって無効化された。
「守りは任せて下さいね」
「おう、頼むぜ」
「やれやれ」
大文字はそんな彼等を見て少し困ったような色をまじえて笑っていた。
「ヤマガタケ君も張り切っているな。張り切るのはいいことだが」
「調子に乗って墓穴を掘らなければいいですがね」
ピートがそう言葉を加えてきた。
「あいつは只でさえお調子者ですから」
「だがいざという時にはあれでも頼りになるからな」
サコンは彼のフォローに回った。
「不思議な奴だ。意外性の男と言うべきかな」
「意外性の男か」
「ああ。普段はあれでもここぞという時にはやってくれるからな。ヤマガタケはそういう男だ」
「その通りだな」
大文字は彼の意見を肯定した。
「ヤマガタケ君にはいうも意外な場面で助けてもらっているしな」
「そういえば」
ピートもそれに頷くところがあった。
「何か意外な場面でいつも活躍してくれますね」
「後ろにいきなり出て来た敵を撃墜したり」
ミドリが言った。
「ヤマガタケ君にはそうしたことが多いわね」
「あれで勘も動く場合があるしな」
サコンがまた言った。
「そういったことが多い。本当にわからない奴だ」
「何処かサンシローに似てるかな。無鉄砲なところといい」
「サンシロー君とか」
大文字はそれを聞いてまた考え込んだ。
「違いますか」
「言われてみればそうだな。サンシロー君は野球、彼は相撲だが」
「ここにいる連中は大なり小なりそうかもしれませんね」
「サコン君」
「リーやブンタにしろ俺やピートにしろ」
「俺もか」
「そうかもね」
ミドリもそれに頷いた。
「おい、そうなのか」
「ピート君も案外抜けているとことがあるから。結構周りが見えていない時があるし」
「ううむ」
「けれど七人いるからね。それで私達はやっていってるのだと思うわ」
「そうだな。君達は地球を救う為に集められた」
彼等はその超能力を買われて集められた。その七人であったのだ。
「それはおそらく互いに補い合う為だったのだろうな」
「そして博士が俺達を統括する」
「私はただ君達を頼りにしているだけだ」
そう言っても彼以外にこの七人をまとめられる者もいなかった。彼は大空魔竜にとってなくてはならない指導者であったのだ。
「それでは皆左翼に回ってくれ」
「
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