第二十七話 オデッサの戦い
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のレプラカーンも既に構えていた。
「どっちが本当のトップガンか、ここで証明するか!」
「トップガンは俺だ!」
両者は互いに攻撃に入った。激しい斬り合いが再び空中ではじまるのであった。
その横にいるショウの前にあの赤い髪の女がいた。
「捜したよ、ショウ」
その女ジェリル=クチビはショウを見据えて酷薄な笑みを浮かべていた。
「どうして欲しい?まずは手を切ってやろうかい?」
「ジェリル」
ショウもまた彼女を見据えていた。
「まだ邪なオーラを」
「邪!?お笑いだね」
だが彼女はショウのその言葉を一笑に伏した。
「あたしのどこが邪なんだい?笑わせてくれるね」
「ショウ」
チャムがショウに対して言った。
「駄目だよ、自分ではわかってないよ」
「ああ」
頷いた。それは彼にもわかっていた。
「どうやら言っても無駄みたいだな、やはり」
「あたしは元々誰かに何か言われたりするのは嫌いなんだよ」
ジェリルの返答はそれであった。
「覚悟しな、ここでケリをつけさせてもらうよ」
「引くつもりはないんだな」
「この赤い髪に誓ってね」
ジェリルは言った。
「死んでもらうよ、ショウ」
「わかった」
それを受けてショウも剣を抜いていた。
「ジェリル=クチビ、今ここでバイストンウェルに送り返してやる」
「できるものならやってみな。できるものならね」
レプラカーンはゆっくりと、滑るように前に出て来た。そして剣を突き出してきた。
「ヌッ!」
「殺してやるよ!」
ジェイルは叫んだ。
「御前の血でこの赤い髪をさらに赤く染めてやるよ!あっはははははははははははは!」
「この女・・・・・・」
「狂ってる・・・・・・」
ショウもチャムのジェリルのその形相に絶句した。それは鬼気迫るものがあった。
「殺してやる殺してやる殺してやる!」
ジェリルは剣を遮二無二切り回しはじめた。彼女はただショウを狙っていたわけではなかった。完全に戦いの血の匂いに酔ってしまっていたのだ。
「その血、あたしが飲んでやるよ!有難く思いな!」
「ショウ!」
「わかってる!」
そう言いながら剣を前に突き出した。それでまずはジェリルの剣の動きを止めた。
「チッ!」
「ジェリル!御前の思う通りにはさせない!」
ショウもまた攻撃を繰り出した。そして二人は本格的な戦いに入るのであった。
ドレイク軍の援軍を受けティターンズは態勢を立て直した。ジャマイカンも冷静さを取り戻していた。
「よし、このまままずは陣を整える」
彼はそう指示を下した。
「アッシマー隊を戦線に投入せよ」
「了解」
「ブラン大尉とベン中尉に伝えよ。一気に戦艦をつけと」
「わかりました」
部下の一人がその指示に敬礼で応える。ブランとベンは元は
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