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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第二十六話 天の光、双子の邂逅
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しないで。そっちは続けていいから」
「はあ」
 拍子抜けしたまま答える。だがすぐに自分のペースに戻った。
「とにかく行くぞ、ギャブレー!」
「うむ!」
 二人がまず互いに前に出た。それを合図とするかのように両軍互いに攻撃を開始した。こうしてまた戦いがはじまった。
「これでどうだっ!」
「甘いっ!」
 ギャブレーがパワーランチャーを放つ。ダバはそれを左に滑ってかわした。
「この程度で俺を!」
「ならば!」
 今度はセイバーを抜く。それで切り掛かる。
 ダバも抜いていた。それで対抗する両者は打ち合ったまま対峙する。
「貴様を倒し私はギャブレー家を再興する!」
「バルマーの下でか!」
「それの何処が悪い!」
 そう言って開き直った。
「例えバルマーの下だろうと私は家を再興せねばならんのだ!」
「それが侵略の手先であってもか!」
「そんなことは関係ない!」
 二人はセイバーを打ち合いながら戦いを続ける。両者は一歩も引かなかった。
 そしてさらに戦いが続く。ポセイダル軍もロンド=ベルも互いに激しい応酬を加え合う。だがやはりマシンそれぞれの性能の差とパイロットの腕が違っていた。ロンド=ベルが押しはじめていた。
「まずい、このままでは」
 チャイ=チャーは戦局の劣勢を悟った。
「早いうちに何とかしなければ。ギャブレー」
「ハッ」
「ダバ=マイロードは今はいい。全体のフォローに回れ」
「わかりました。ダバ=マイロード」
 ダバに顔を向けて言う。
「勝負はお預けだ。いいな」
「待て!」
「待てと言われて待つわけにはいかん。さらばだ!」
 そう返してダバとの戦いを中止する。そして後方に退いた。
「これでとりあえずはよし」
 チャイはギャブレーが全体のフォローに回ったのを確認してから呟いた。
「後は如何に敵の勢いを防ぐか、だな」
 だがそれは難しかった。ロンド=ベルの攻撃はかなり激しいものであったからだ。
 それでもギャブレーの活躍もありかろうじて戦線は維持できていた。だがそれもほんの僅かの間だけであった。
「皆さん、遅れて申し訳ありません!」
 ミカの声が響く。ゴッドマーズとコスモクラッシャーが戻って来たのだ。これで戦局はさらにロンド=ベルに傾いていった。
「よし、行くぞ!」
「はい!」
 コスモクラッシャー隊はケンジの声に従いポセイダル軍に突き進んだ。そしてまずはコスモクラッシャーが出る。
「ナミダ、いいな」
「うん!」
 ナミダはナオトの声に元気よく頷く。
「タケルには負けるんじゃねえぞ」
「わかってるって。ナオト兄ちゃんこそね」
「おい、俺がタケルに負けるっていうのかよ」
「油断しているとな」
 ケンジがそう忠告する。
「それどころか命さえ危ない。それはわかってるな」

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