第二十六話 天の光、双子の邂逅
[5/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
だ。私が貴様を倒すな」
「タウ」
それを聞いたシ=アエンは何かに驚いたようであった。
「貴女今何て」
「お姉様」
妹は姉をキッと見据えてこう言った。
「ゼオライマーは私がやるわ。ここで見ていて」
そして突進する。一直線にゼオライマーに向かって来た。
「覚悟っ!」
「来た!」
「マサト君、落ち着いて」
美久が彼を落ち着かせる。
「ゆっくりと敵の動きを見ていればいいから」
「う、うん」
美久の言葉に従うことにした。落ち着きを取り戻しガロウィンの動きを見る。
見れば速い。だがその速さは焦りによる速させあった。
「焦ってる」
「ええ」
それは二人にもよくわかった。
「だから落ち着いていけばいいわ。いいわね」
「うん」
マサトはそれに従った。狙いを定めて腕を構える。
「これで」
そしてエネルギー波を放った。それでガロウィンを撃つ。
「ヌッ!」
攻撃を受けたシ=タウは憤怒の声と共に動きを止めた。そのすぐ後ろに姉が来ていた。
「タウ、何をしているの!」
「お姉様」
「ブライストとガロウィンは二つで一つ。それを忘れたというの!?」
「違う」
だが妹は姉のその言葉を否定した。
「それは嘘よ」
「嘘、何を言っているの」
「私達は二つで一つじゃない。私はお姉様の影なのよ」
「タウ、貴女」
それを聞いたシ=アエンの整った顔が驚愕に支配される。
「これどこれからは違うのよ。木原マサキ」
ゼオライマーとマサトを睨み据える。
「貴様を倒して私は影ではなくなる!天が水を倒すのだ!」
「天が水を倒す」
それを聞いたマサトの声が豹変した。
「おかしなことを言う」
「何!?」
「水は天から落ちるもの。それ以外は有り得ん」
「私を愚弄するか」
「確かに愚弄だな」
マサキではなかった。別の者としか言いようのない口調であった。
「劣っているということを教えてやるのならな」
「私が貴様なぞに」
「では劣っている証を見せてやろう」
そう言いながらゼオライマーを構えさせる。
「俺が冥府へ送ってやってな」
「マサト君、貴方・・・・・・」
「美久」
その何者かは美久に対しても言った。
「俺が誰なのか、わかるな」
「・・・・・・ええ」
小さく頷いた。彼がマサトではないことだけがわかった。
「死ね。苦しまずにな」
エネルギー波を放つ。それはもうよけられるものではなかった。
「これで終わりだというのか・・・・・・」
シ=タウは観念した。だがその時だった。
「そうはさせないわ!」
姉が前に出て来た。そしてエネルギー波を身体で受け止めた。
「お姉様」
「タウ」
シ=アエンは妹に顔を向けた。
「よかった、無事だったのね」
「どうして」
その声
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ