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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第二十六話 天の光、双子の邂逅
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る。今はずっと見ておこう」
「そうだな。そうするしかあるまい」
 大文字も彼に同意した。
「ピート君、いいな」
「・・・・・・はい」
 ピートだけではなかった。他の者もだ。皆見るしかなかった。彼等のやりとりを。
「私は今バーム軍にいる。何故かわかるか」
「・・・・・・・・・」
「御前と戦う為だ。さあ来い」
「一体何を言っているんだ、兄さん」
「マーズ」
 マーグの声は強いものになった。
「私はバルマーの者、御前を倒さなければならない。それだけで充分だろう」
「嘘だ!」
 だがタケルはそれを否定した。叫んだ。
「兄さんは俺にゴッドマーズのことを教えてくれた。地球を守る為に。それが何故・・・・・・」
「言った筈だ。私はバルマーの者だと。バルマーの者はバルマーの為に戦う」
 そう言いながら剣を抜いてきた。
「これ以上は言わない。さあ来い」
「嫌だ、そんなことは俺には・・・・・・」
「ならば」
 マーグは剣を一閃させた。タケルは何とかそれをかわした。
「私からいこう」
「クッ!」
「死にたくなければ、地球を失いたくなければ来い!」そして地球を救え!」
 二人は戦いをはじめた。だが攻めるのはマーグだけでありタケルは守るだけであった。二人の戦いは奇妙なものとなっていた。
 ロンド=ベルの者達は戦いながらそれを見守っていた。だがヒメがふと漏らした。
「あの人、何で地球を救えって言うんだろ」
「どういうこと!?」
 カナンがそれに問うた。
「うん。あの人バルマーの人だよね」
「ああ」
「だったら地球を滅ぼすとか言う筈なのに。タケル君に地球を救えだなんて変だよ」
「そういえばそうだな」
 ナンガがそれに頷く。
「あのマーグって坊やからはどうも悪意ってのは感じない。むしろ何か温かいな」
「旦那もそう思うか」
 ラッセもであった。
「俺もそうだな。何かあのゴッドマーズの剣捌きも殺そうってやつじゃない」
「ラッセさん」
「むしろ・・・・・・何て言うかな。悪い場所を切り取ろうとするような。そんな感じに見える」
「どういうことなんだ!?」
 勇はそれを聞いて首を傾げた。
「タケルを殺すつもりじゃないのか」
「多分ね」
 ヒメが彼に答える。
「あのマーグって人はタケル君を殺すつもりはないと思うよ」
「だったら余計わからないな」
 サンシローが問うた。
「じゃあ何故今こうしてあいつと戦っているんだ?矛盾するぞ」
「何か事情があるな」
 ヒギンズがそれに答える。
「私達の知らない何かが」
「俺達の。それは一体」
「残念だがそこまではわからん。だがとりあえずはタケルは安全だろう。命まではな」
「そうか」
 ラッセの言葉に応える。
「じゃあ今のうちに他の連中を何とかしておくか。ダバ」
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