圧倒
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
をするか目に見えていた。
予め用意していた竹簡に必要な指令を詳細に書き込んでいく。
それを見た一刀は後方部隊を率いる将を呼ぶ。
近くで待機していた彼はすぐに来るが、それでも黎が書き終わる方が早い。
「策。」
それだけ言って、竹簡を渡す。
それを読んだ彼は頷き、指令を兵士達に伝える。
ちなみに一刀が黎の声を聞いたのは初めてで、ちょっと感動している。
後方部隊は本陣を残して、敵軍と自軍が戦っている場所を迂回するように移動する。
「本陣だけで大丈夫か?」
少し不安そうにしている一刀に黎は。
『大丈夫。
今までの戦況を聞いた限り、敵はもうすぐ敗走する。
完全勝利を治めれば、私達の噂も広がる。
縁様達が頑張ってくれたおかけで、敵の行動も読みやすい。』
指令を伝えて、後方部隊が敵軍の背後に回った頃。
賊が敗走している報告を聞く。
(凄い。
読みが完璧に当たっている。)
そして、賊の軍隊を完全に殲滅したという報告を聞いたのは、それから数分後の事だった。
「さすがというべきでしょうか。」
夏候淵は瞬く間に賊を殲滅した戦を見て、思わず呟いた。
「相手は賊とはいえ、こうもあっさりと。」
夏候淵の言葉に同意するように、夏候惇も率直な感想を述べる。
「やはり欲しいわ。」
「縁さん達ですか?」
「彼らが私の元に来れば、我が覇道を一気に国中に広めやすくなる。」
いつもなら夏候惇が私が居れば何も問題ありません!、と言うと華憐は思っていたが、彼らの実力を目の当たりにした夏候惇は彼らの技量を技量を認めざるを得ない。
それほどまでに今回の戦は完璧だった。
賊が相手だと分かっていてもだ。
「これは本気で彼らを引き抜きにかからないといけないわね。」
それは簡単にいかない事は華琳が一番分かっている。
彼らを見ていたら分かる。
英雄ともいえる彼らは縁という一人の男に心酔している。
胡蝶や優華は未だに真意は読めないが、彼に従うだけの能力がある事は認めている。
頭である縁をこちらに引き込めば勝ちだが、縁自身も相当な覚悟を胸に秘めている。
(ふふふ、面白くなってきたじゃない。
私は自分が欲しいと思ったら、絶対に手に入れる。)
これからどうやって縁のこちらに引き込むか、笑みを浮かべながら考える華琳だった。
賊の集団を殲滅した縁達は、陳留に戻っていた。
被害は軽傷者と重傷者は何人かいたが、死人は一人もでなかった。
報告を聞いて縁は少しだけ安堵の息を吐く。
その後、縁達を華琳が玉座に来るように、と話を聞いて玉座に向かう。
「今回の戦、ほとんどこちらに被害を出す事なく殲滅してくれて助かったわ。
それで提案な
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ