第二十五話 燃ゆる透水、凍る鬼火
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た。
「指揮はフルトヴェングラーで宜しいですね」
「上出来だ」
二十世紀前半のドイツに君臨した偉大な指揮者である。その影響はイタリアのトスカニーニと並ぶ程であり長い間クラシックの世界に影響を及ぼしてきた。
「それでは」
「うむ」
音楽が奏でられはじめた。青い色の透明な世界が音を通じて拡げられはじめた。
「おやおや、ローエングリンですかい」
キリーがそれを聞いて言った。
「あの旦那も本当に好きだねえ」
「ただ単にキザなだけだと思うけれど」
レミーがそれに突っ込みを入れる。
「しかし只のキザじゃないな」
「万丈が言うと説得力あるな」
「同じ声で突っ込み有り難う。まあそれはさておき」
「さておきで済ませられるのはこの人だけだな」
「同感」
「とりあえず僕達はドクーガに専念しよう。いいね」
「あれ、まだ何か出るんですか?」
「今度は何なんだよ。またギガノスでも出るのか?」
「違うみたいだね。これは」
アキトとリョーコにそう答える。
「これは湘南の時と同じみたいだね」
「湘南、それじゃあ」
「うん。彼だ」
そこへ銀色のマシンが姿を現わした。
「ほら、出て来たよ」
「あれが」
「シンジ、用意はできてるでしょうね」
アスカがシンジに声をかけてきた。
「レイも」
「ええ」
「トウジもいい?」
「わいは何時でもええで」
「どうやら君達は彼等と色々とあるみたいだね」
「貴方もそうだと思うけど」
ここでミサトが万丈にそう声をかけてきた。
「違うかしら、万丈君」
「葛城三佐」
「ネルフとも関わりが深かったし」
「昔のことを言われてもね。わからないな」
万丈はここではとぼけてみせた。
「まあ彼等のことは君達に任せたいけれどいいかな」
「はい」
「任せといて。何かあたし達最近影が薄くてね。たまには見せ場が欲しいのよ」
「贅沢な方ですね」
「女の子はもうちょっと大人しい方がいいぜ」
「そんなんじゃもてないと思うぜ」
「うむ」
「・・・・・・あんた達が目立ち過ぎるからよ」
アスカはシャッフル同盟の四人にそう言葉を返した。
「特にあんた」
「俺か」
アスカはエヴァでドモンのシャイニングガンダムを指差した。ドモンはそれに応えた。
「そうよ。あんたは特に。素手でロボットを破壊するなんて反則よ」
「そんなことは誰でもできる」
「できないと思うけど」
シンジがそれを聞いて呟く。
「俺は修業によりこの身体を手に入れた。だから誰にでもできる」
「・・・・・・じゃああんたのお師匠様が素手で使徒を破壊したのも?」
「当然だ」
ドモンは毅然としてそう答えた。
「師匠にとってはあの程度」
「何でもないっていうのかしら」
マヤがふと言う。
「そうなんじ
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