第二十五話 燃ゆる透水、凍る鬼火
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「おばさんはレミーさんだけだけれど」
「誰がおばさんですってえ!?」
レミーの声が後ろから聞こえてきた。
「こんな魅力的なレディーに対して失礼でなくて」
「あ、レミーさんいたんだ」
「何でラー=カイラムに?」
「ちょっとね。事情があって」
「ケン太をこっちに移動させてもらったのさ」
真吾とケリーもそこに出て来た。その後ろにはケン太がいた。
「私もです」
OVAもいた。何やらありそうである。
「ここは子供が多いからな。それで移動させてもらったのさ」
「グランガランもゴラオンもね。ちょっとそういったのじゃ合わなくてな」
「それでここに移動することになったんですね」
「ご名答」
レミーが答えた。
「いいアイディアでしょ」
「それはどうかなあ」
だが皆それには首を傾げた。
「あまりいいとは思わないなあ」
「何で?」
「いや、ね」
ジュドーが言った。
「俺達がいるから」
「あたし達なんてシャングリラで色々やってたんだよ」
「それこそ口には言えないことも。それでもいいのかい?」
「それも社会勉強のうちさ」
真吾が言った。
「俺達だって何かとあったさ」
「俺は自伝すら売れなかった」
「あんたは文章が下手なのよ。ブンドルに笑われるわよ」
「まああいつにわかってもらいたくはないけどな」
「それもあってここに移動させたのさ。いいかい」
「まあそういうことなら」
「ファさんやエマさんもいるしね」
ファはロンド=ベルの面々ではかなり母性的な性格をしている。そしてエマはしっかりしていることで有名だ。恋愛に関しては奥手だが。
「じゃあいいな」
「これで決まりね。いいかしら、ブライト艦長」
「私は構わないが」
その程度でいちいち言うブライトでもなかった。すんなりとそれを認めた。
「よし」
こうしてケン太はラー=カイラムに入ることとなった。だが真吾達はグランガランに戻ってしまった。
「あれ、真吾さん達は来ないのか」
「意外ね」
「声のせいかしら」
「あ、ブライト艦長と似てるもんね」
「そういえば」
「声は置いておいてだ」
ブライトがガンダムチームの面々に対して言った。
「敵はいないのだろうな」
「今のところはいませんね」
サエグサが答える。
「近くにいるかも知れませんかれど」
「気をつけろ」
ブライトの声が引き締まった。
「ここはゲリラ戦に向いているからな。注意するに越したことはない」
「了解」
こうして周囲を警戒しながら進んだ。やがて前方に奇妙な部隊が姿を現わした。
「出たな」
真吾がそれを見て言った。
「ドクーガだ。何かお約束だな」
「出ると思ったら出るのよねえ」
レミーもそれに続く。
「お決まりのパターンってやつだな。時代劇と
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