第二十四話 ドラグーン
[4/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
はそう言ってケーン達に顔を向けた。
「何とまあ」
「リンダちゃんって母親似だったんだ」
「ええ」
ルーにそう応える。
「兄さんは御父様似だけれど」
「あれ、お兄さんいたの?」
エルがそれを聞いて驚きの声をあげた。
「え、ええ。まあ」
しかしそれに答えるリンダの声は何処か元気がない。
「ちょっと事情があって今は別々だけれど」
「ふうん、そうなんだ」
「まあそれはいいわ。それより」
「おう」
ビーチャがルーに応えた。
「ケーン達の見送りだよな」
「そうそう」
「何か寂しくなるな。なあイーノ」
モンドはイーノに話を振ってきた。イーノにはそれがわかっていたようである。すぐに応えた。
「まあね」
「何というか名残惜しい気もするけれど」
「お兄ちゃん達と雰囲気似てるしね」
「それはよく言われるな」
「あたしもそう思うよ」
「似た者同士で上手くやっていたしな」
プルとプルツーもそれに同意した。
「何かまあ色々あったけれどな」
「これでお別れか」
「それじゃあな」
「ああ」
ケーン達はロンド=ベルの面々に顔を向ける。その顔はどうも複雑なものであった。
「何だかな」
ケーンは照れ臭そうに笑いながら言った。
「俺達には哀しい場面なんて似合わないけれど」
「というかあんた達にはお笑い以外似合わないわよ」
アスカが斜に構えて突っ込みを入れる。
「この三馬鹿トリオが」
「おい、人をチャンバラトリオみたいに言うな」
「あれは四人じゃなかったっけ」
「シンジ君、五人だったと思うわ。メンバーチェンジしたのよ」
「というかミオのファミリアと似てる気がするけどな」
「・・・・・・なあトウジ」
それを聞いたライトが疲れた声を出した。
「幾ら何でもカモノハシと一緒にしないでくれるか」
「あ、すんまへん」
「いいけどな。何か漫才やりそうで嫌なんだよ」
「というかやってることがそもそも漫才だし」
「アスカも黙っとらんかい」
「あたしは文句言うのが仕事だからいいのよ」
「ホンマに御前は」
「まあ話はそれ位にしてだ」
キリのいいところでアムロとブライトが入って来た。
「三人とはこれでお別れだな」
「ええ、まあ」
「名残惜しいですけれどこれで」
「それじゃまた御会いしましょう」
「うむ。そしてドラグナーともな」
「えっ!?」
三人はそれを聞いて驚きの声をあげた。
「艦長、今何て」
「聞こえなかったのか?ドラグナーともお別れだ」
「何故」
「何故って当然だろう」
アムロが三人に対して言った。
「御前達がいないと他に誰も乗らないからな。それで解体するんだ」
「元々テスト用だったしな。これも当然のことだ」
「そんな・・・・・・」
「解体するなんて」
「も
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ