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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第二十三話 ギガノスの汚物 
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                     第二十三話 ギガノスの汚物
 その宮殿は地球では誰も知らない遥か遠くにあった。白亜の豪奢な宮殿であり、それは様々な宝玉や金、銀等によって飾られていた。その奥に彼はいた。
「ラオデキアのことだが」
 宝玉で作られた玉座に座る者が言った。その下に何人かいた。
「はっ」
 その中の一人がそれに応えた。
「まさか敗れるとは思わなかったな」
「あれは誤算でした」
 彼はそう答えた。
「ラオデキアの能力を以ってすれば簡単に掌握できる筈でしたが」
「ユーゼスの裏切りもあったそうだな」
「それはオリジナルのラオデキアが排除しましたが」
 彼は玉座の男にそう答えた。
「ですがそれでも敗れてしまいました。残念なことに」
「うむ。だが過ぎてしまったことを今ここで言っても何にもならない」
「はい」
「これからどうするか、だ」
 玉座の男はそう言った。
「朕に考えがあるのだが」
「何でしょうか」
「マーグだ」
 一言そう言った。
「マーグですか」
「あの男を使おうと思う。どうだ」
「それは」
 下にいる男達はそれを聞いて皆難しい顔をした。
「問題があるのではないでしょうか」
「それはわかっている」
 玉座の男はそれに答えた。
「マーズとのこともあるしな」
「それです」
 下にいる男の一人がそれに反応した。
「ガイアーに埋め込まれた爆弾はマーズが死ねばすぐにでも爆発するようにはしております」
「あれはいざという時の為だったな」
「はい」
 男達が答えた。
「その時が来る可能性は否定できない。特に今のままではな」
「それはわかっております」
「だからこそだ」
 玉座の男はあらためて言った。
「マーグを出したいと思っているのだ」
「しかしマーグは」
「それもわかっている」
 玉座の男は続けた。
「目付け役を置けばよい。洗脳したうえでな」
「目付け、ですか」
「そうだ。かってユーゼスの時には失敗したがな。あれはあの男の野心を見抜けなかった朕の責任だ」
 彼は言った。
「失敗は繰り返してはならぬ。よって今回はマーグを洗脳するのだ」
「そしてその目付けは」
「それはもう決めてある」
 玉座からそう答えた。
「いるか」
「・・・・・・はい」
 闇の中から誰かが姿を現わした。
「そなたにマーグを、そして地球攻略を任せたいのだが。よいか」
「謹んでお受け致します」
 それは女の声であった。答えた後で片膝をつく。
「是非共お任せ下さい」
「頼むぞ」
 こうして話は終わった。彼等は闇の中に消えた。こうしてまた銀河が動くのであった。

 中国香港。この街の歴史はアヘン戦争により清がイギリスに対して開港したことからはじまる。それ以来この街は独自の
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