第二十一話 漢の道
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したんですか?」
「今!?」
「はい。何か使徒の光線を布か何かで弾き返したように見えるんですけれど気のせいですよね」
「そんなこと・・・・・・できないですよね」
「ふふふ」
マスターアジアはその質問に対して不敵に笑った。
「おい、あの爺さん笑ってるぞ」
勝平がそれを見て言う。
「まさか・・・・・・」
「その通り!」
そしてマスターアジアはそれを認めた。
「今あの使徒の攻撃はわしが払った。この手の布でな」
「な・・・・・・」
それを聞いたミサトの顔が大きく崩れた。
「綾波やシンジ君があんなに苦労したのを布で・・・・・・」
「ちょっとお、そんなことできる筈ないでしょうが!」
アスカがそれを聞いて激昂した。
「一体どうやったら生身の人間が使徒の攻撃を防ぐことができるっていうのよ!」
「どうやら東方不敗の凄さがわかっておらんようだな」
だが彼はアスカのその言葉を聞いても余裕を崩さなかった。
「ではそこでゆうるりと見ておるがいい。ふふふふふ」
「今度は何をするつもりなのよ」
「知れたこと。今からあの使徒達を屠ってくれよう」
「まさか素手で!?」
「そんなことできる筈が!」
「まあ見ておるがいい」
シンジの制止も無駄であった。
「東方不敗の力をな」
そしてまずはラミエルに向かって突進する。そこにまた光線が襲い掛かる。
「甘いわあっ!」
それを跳躍でかわす。そして宙に跳んだ。
「未熟未熟未熟っ!」
間合いに入ると攻撃を繰り出す。連続で蹴りを繰り出した。
「なっ・・・・・・!」
それを見てさしものブライトも驚きの声をあげた。
「ちょっとお、何なのよあれ!」
アスカは最早半分ヒステリー状態であった。目の前で起こっていることをどうしても認めたくはないようであった。
「ははははははははははははっ!」
「素手でATフィールド破壊するってどういうことよ!」
「だからそれだけの威力があるってことだろ」
シンジがそれに答える。
「そんなこたあどうだっていいのよ!」
「どうだってええのなら構わへんのとちゃうか?」
「あんた達、今目の前で起こっていること見て何とも思わないの!?」
「ううん・・・・・・と」
それにシンジが答える。
「格好いいかなあ」
「人間じゃないとか化け物とかそういう言葉でしょうがこの場合!」
「まあアスカ君、落ち着いて」
騒ぐアスカを万丈が嗜める。
「万丈さん」
「まあ世の中には色んな人がいるからね」
「そういう問題かなあ」
「まあ元気なお爺ちゃんっていうところかしら」
「そうそう。まあ確かに驚きだけれど」
ゴーショーグンチームはこんな時でも軽口を忘れなかった。だがやはりそんな彼等もいささか驚きは隠せなかった。
「元気どころじゃな
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