第二十一話 漢の道
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はそれぞれの自転車でグランガランに向かった。それを遠くから見る白い髪の少年がいた。
「シンジ君、頑張るんだよ」
彼はシンジを見ながらそう呟いた。その瞳はどういうわけか異様に温かい目であった。
その間に戦いははじまろうとしていた。既に異形の者達がロンド=ベルの前に姿を現わしていた。
「シンジ君、来たわね」
「はい」
シンジ達はグランガランに到着すると待っていたリツ子に挨拶をした。
「準備はできているわ。すぐに出て」
「わかりました」
モニターにミサトが出て来た。
「頼んだわよ」
「ええ」
彼等は口々に挨拶をしながらエヴァに乗り込んだ。そして出撃する。そこには既にロンド=ベルの面々がいた。
「来たな、シンジ」
ショウがまず彼に声をかけてきた。ダンバインは上にいた。
「使徒はもう出ている。頼むぞ」
「わかってます」
シンジはその言葉に頷いた。
「相手が使徒ならエヴァが一番いいですから」
「そうだな。どうも俺達じゃ勝手がわからないからな」
ダバがそれに応えた。
「メインで頼むわね。フォローはあたし達がするから」
アムも言う。ヘビーメタルはエヴァのサポートに回る。そしてロンド=ベルは四機のエヴァを中心に進む。その先に使徒達がいた。
「さて、と」
アスカが彼等を見据えて声をあげる。
「どうしてまた復活してきたのかは知らないけれど出て来たからにはやるわよ」
「ふっきれとんなあ」
「当たり前でしょ。言ってもはじまらないじゃない」
「さっきと言ってること違うけれど」
「あんた達は黙ってて」
そう言ってシンジとトウジを黙らせた。
「どの道やらなくちゃいけないのはかわりないんだし」
「確かにな。ほな行こか」
「そういうこと・・・・・・ん!?」
アスカはここで目の前に誰かがいることに気付いた。
「ちょっと待って」
「!?何かあるのか!?」
アムロがそれに応える。
「前に人が」
「人!?」
皆それを聞いて驚きの声をあげた。
「馬鹿な、市民達は既にシェルターに避難している筈だ。そんなことは」
「けれど実際に」
「・・・・・・確かに」
ブライトは前にいる一人の男の姿を認めて頷いた。そこにはマントを羽織った一人の男がいた。
「いるな」
「そうでしょ。変な格好して」
「格好は言ってもはじまらないが。とりあえず避難するように言わなくちゃね」
万丈が前に出る。そしてその男に声をかけた。
「おおい、そこの君」
「俺のことか?」
男はそれを受けて顔をあげた。学校の前にいたあの鋭い目の男であった。
「そう、そこの君だよ」
万丈は彼に対してそう言った。
「ここは危ないからすぐに避難した方がいい。僕が送るから」
「その必要はない」
だがその男はそれを断った。
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