第二十話 冥府の王、その名は天
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そこで見ていろ、俺のやり方をな」
「やるのだな」
「答える必要はない」
そう言うとコクピットの中のスイッチを入れていった。そして彼は出撃した。
「ふふふ、蚊トンボ一匹で何が出来るというのだ」
夜の街に巨大なロボットが姿を現わした。それは銀の身体を持っていた。
「ゼオライマー、御前に今獲物を与えてやるぞ」
湘南の街にゼオライマーが姿を現わすと前にもう一体マシンがいた。それこそが八卦のマシンであった。
「ゼオライマー、出たな」
そこには耐爬がいた。彼がそこに乗っていたのである。
「今こそ陛下に報いる、行くぞ」
「フン」
だがマサキはそれを受けても平然と笑っていた。
「戯れ言を。風が天にまで届くと思っているのか」
「八卦の一つ、風のランスター」
耐爬はそれに臆することなく述べる。
「参る!」
ランスターが前に出た。マサキはそれを受けて悠然と構えていた。
「御前のことは知っている」
彼は耐爬に対してそう言った。
「その心もな」
「何っ!?」
「死ぬがいい。心おきなくな。報われることのないそれを胸に」
「貴様っ!」
耐爬は激昂した。そして彼は突進した。
「食らえっ!」
「ふん」
攻撃を仕掛ける。だがマサトはそれを受けても平然としていた。
「甘いな」
「クッ!」
攻撃を続ける。だがそれでもゼオライマーは平然としていた。殆どダメージを受けてはいなかった。
「その程度だというのか、風の力は」
「おのれっ!」
それを受けて間合いを離してきた。そして構える。
「負ける訳にはいかん、退く訳にはいかんのだ!我が愛の為に!」
「また戯れ言を」
それでもマサキは笑っていた。冷酷な笑みであった。
「受けてみよ、我が最大の奥義」
そう言いながら力を溜める。そしてそれを放ってきた。
「デッド=ロンフーン!」
それでゼオライマーを撃とうとする。だがそれはあえなく防がれてしまった。ゼオライマーが両手からエネルギー波を放ちそれを打ち消してしまったのである。
「何っ!」
「茶番はここまでだ」
マサキは戸惑う耐爬を前にそう言った。
「今度はこちらの番だ」
そしてゼオライマーを飛ばせた。そして攻撃に入る。
「塵一つ残さず消滅させてやる」
その両手の拳を胸の前に持って来る。両手にエネルギーが込められる。そしてそれを撃ち合わせる。
「冥王の前に消え去るがいい」
ゼオライマーの周りに攻撃が放たれる。それはランスターも直撃した。
「ぐわっ!」
避けることはできなかった。ランスターは忽ちのうちに致命傷を受けてしまっていた。
「み、帝・・・・・・」
耐爬もであった。彼は最早立っていることさえできなくなっていた。
「申し訳ありませんでした・・・・・・」
そしてランス
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