第十九話 再会
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けでなく他の者にも声をかけてきた。
「皆、ここにロンド=ベルが来るらしい」
「ロンド=ベルもか」
タダナオはそれを聞いて呟いた。
「また凄いのが来るな」
「やっぱり知っているのかい」
「知らない筈がないだろう」
タダナオは万丈にそう言い返した。
「連邦軍でも精鋭を揃えているからな。アムロ=レイ少佐にクワトロ=バジーナ大尉を筆頭にして」
彼はまだアムロが中佐になったことを知らない。
「一条輝少尉やロイ=フォッカー少佐。艦長にブライト=ノア大佐。これだけの顔触れはそうはいないだろう」
「確かにね。最近じゃナデシコやダイモスも参加しているよ」
「ダイモス?火星開発のあれか」
「そうさ。火星がバーム星人という異星人に制圧されてね。ロンド=ベルに参加することになったんだ」
オザワにそう答えた。
「それにしてもナデシコもか。凄い大人数になってるな」
「そうだね。その彼等もこっちに来る」
「さらに凄いことになるな」
「そうさ。楽しみにしていてね。それじゃあ」
万丈はそう言うとその場を後にした。そして大空魔竜に戻った。後にはタダナオとオザワだけが残った。勝平達も万丈と共に向かった。
「何か大所帯になってきたな」
「そうだな」
オザワはタダナオの言葉に頷いた。
「戦艦が六隻も集まるのか。派手なことになりそうだ」
「それだけならいいがな」
「?そりゃどういう意味だ」
タダナオはその言葉に反応した。
「何かあるっていうのか」
「いや、そうじゃないが」
オザワは言葉を濁した。
「何かな。何かあるような気がするんだ。僕の気のせいかも知れないが」
「いや」
だがタダナオはそれに首を横に振った。
「御前が言うのなら何か起こるのだろうな」
彼は友の勘の鋭さを知っていた。だからこう言ったのだ。
「あるとしたら海だ」
「海か」
「ああ。ここを攻めるとしたら海からしかないからな」
「そうだな」
オザワはその言葉に頷いた。横須賀は後ろは山だ。攻めるには海からが最もよいのである。
「だがここに来るかな」
「来る奴は来る」
タダナオはそれにそう答えた。
「だから用心も必要だな」
「そうだな。問題は何が来るかだが」
彼等はそんな話をしながらショウや万丈達の中に入った。そして多くの者と知り合いになったのであった。
翌日ロンド=ベルも横須賀にやって来た。既に難民達は安全な場所に降ろしている。少し遅れてアイリス達もやって来た。
「あの赤いのはどうなったんだい?」
「逃げられたよ」
アイリスはジュドーの問いに首を横に振ってそう答えた。
「けれど地球にいる。また会うことになるだろうね」
「そうか」
ジュドーはそれを聞いて応えた。
「あんたも何かと大変だな」
「別にいいさ」
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