第十九話 再会
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。見事な腕前であった。
その穴にロンド=ベルが雪崩れ込む。巨大ロボットを戦闘にバルキリーやダンバイン、ブレンパワードが左右を固める。モビルスーツとヘビーメタルは海岸線でそれをサポートする。見事な連携であった。
「ほう」
リヒテルはそれを見て不敵に笑った。
「どうやら地球人共もそれなりに戦いを知っていると見える」
「リヒテル様、如何為されますか」
側に控える部下の一人がそれに尋ねた。
「決まっておろう。我等は我等の戦いをするのみだ」
彼はそれに対してこう答えた。
「ダリを中心に戦線を再構築せよ。奴等の勢いを殺せ!」
「ハッ!」
リヒテルの命を受けて部隊が動く。そしてロンド=ベルを阻もうとする。だがそれよりも前にロンド=ベルが突撃を仕掛けてきたのだ。
「やるぜ、皆!」
「豹馬、調子にのんなや!」
「わかってらい!」
「そう言っていつもわかってないじゃない」
「まあそれが豹馬どんのいいところでごわす」
「そういうことですね」
コンバトラーとダイモスもその中にいた。そして敵を蹴散らしながらそのまま突き進む。そしてリヒテルとバルバスのガルンロールに迫ってきた。
「健一」
豹馬は二機のガルンロールを前にして健一に対して声をかけてきた。
「俺はあの左のやつをやる」
そう言ってバルバスのガルンロールを指差す。
「御前はもう一機を頼む」
「わかった」
健一は頷いた。そしてコンバトラーとダイモスは左右に散った。
「貴様が敵の司令官だな」
健一はリヒテルに問うた。
「如何にも」
リヒテルは臆することなく答えた。
「地球人よ、何か言いたいことはあるか」
「貴様は俺の兄さんに似ている」
「何っ!?」
リヒテルはそれを聞いて眉を顰めさせた。
「馬鹿を言え、何故余が貴様等等と」
「俺の兄さんはボアダンの貴族だった」
「ボアダン!?あのボアダンか」
「そうだ」
ボアダンのことはリヒテルも知っていた。
「では貴様はボアダンの者だというのか」
「半分はな。だがそんなことは関係ない」
「どういうことだ」
「俺は地球の為に戦う。それだけだ」
「フッ、その心意気は褒めてやろう。だが貴様の兄と余が似ているとは聞き捨てならんな。どういうことだ」
「貴様は誇り高い。だがその誇り故に見える筈のものが見えなくなっている」
「余を愚弄するか」
「愚弄なんかしてはいない。だが貴様にもそれがわかる時が来る。兄さんもそうだったからな」
「貴様の兄の名を聞いておこうか」
「ハイネル」
健一は答えた。
「プリンス=ハイネルだ」
「プリンス=ハイネルか。覚えておこう」
リヒテルはその名を呟いて健一に答えた。
「それではもうよいな。死ね!」
そして攻撃に移った。破壊光線でボルテスを粉砕し
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