第十九話 再会
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どうして好きになってしまったの・・・・・・。愛してはいけない人なのに・・・・・・)
涙が溢れる。それを止めることはできなかった。
「エリカ!」
一矢はまた彼女の名を呼んだ。
「君がバーム星人でも父さんの仇の妹でも関係ないんだ!」
「一矢・・・・・・」
「だから・・・・・・戻ってきてくれ!」
「ああ、一矢・・・・・・」
エリカのガルバーの動きが止まった。それを見てリヒテルは叫んだ。
「どうした、エリカ!こちらに合流するんだ!」
「兄上、御免なさい」
「何、何を謝るのだ」
「エリカは死にました。ですから・・・・・・」
「どういうことだ!?」
「ですから・・・・・・追わないで下さい」
「エリカッ!」
一矢とリヒテルが同時に叫んだ。
一矢のもとへ行こうとする。だがそこにライザのガルンロールが来た。
「ああっ!」
「エリカ!」
一矢が彼女の名を呼んだ。
「エリカ様、たいがいになさいませ!」
ライザが怒りに満ちた声で叫んだ。
「貴女のお兄様は戦っておられるのですよ!それがわからないのですか!」
「ああ、一矢・・・・・・」
エリカのガルバーはガルンロールの中に収容された。こうしてエリカは捕らえられてしまった。
「でかした、ライザ」
それを見てリヒテルはライザにねぎらいの声をかけた。
「有り難うございます」
ライザはモニターに映るリヒテルに対して礼を述べた。そして申し出た。
「リヒテル様、私はエリカ様の保護の為戦場を離脱したいのですが」
「うむ、そうだな」
そしてリヒテルはそれを認めた。
「では下がれ。くれぐれも頼むぞ」
「ハッ、それでは」
ライザのガルンロールが戦場からの離脱を開始した。一矢はそれを見て追おうとする。
「待ってくれ、エリカ!」
「一矢!」
エリカも彼の名を呼んだ。
「俺はまだ君と何も話してはいないんだ!待ってくれ!」
「一矢、御免なさい」
それでもエリカとの距離は離れるばかりである。一矢は消えようとするエリカの乗るガルンロールに対して叫んだ。
「俺は・・・・・・俺は君が好きなんだーーーーーーっ!」
「一矢さん・・・・・・」
ロンド=ベルの者達はそんな一矢とエリカを見て言葉を失った。同時に二人の愛の深さも知った。
「お兄ちゃん・・・・・・」
「あの野郎、短い間にあそこまで・・・・・・」
それはナナと京四郎も同じだった。二人はそれぞれ眉を顰めて二人を見守っていた。
「エリカァァァァァッ!」
ダイモスが飛び出た。その前にガルバーが出て動きを止めた。
「待て一矢、何のつもりだ!」
京四郎が彼に声をかけた。
「まさか追うつもりじゃないだろうな!」
「止めるな京四郎!」
それでも一矢は行こうとする。ダイモスは必死にエリカを追
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