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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第十九話 再会
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達は御前の親父さんなんか殺しちゃいない!」
「そうだ。誰がやったか知らないがそれを人類全ての罪にするな!御前が言っていることは単なる偏見だ!」
 一矢も叫ぶ。だがそれでもリヒテルの怒りは収まらなかった。
「どうしても余の言葉に従わぬつもりか」
「当たり前だ」
 一矢は吐き捨てるようにして言った。
「御前の言葉が間違っている限りはな」
「ぬうう、よくぞ言ったそこの地球人よ」
 リヒテルはダイモスを見据えてそう言った。
「名を聞こう。何というか」
「一矢。竜崎一矢だ」
 彼は名乗った。
「そしてこれはダイモス。俺の愛機だ」
「竜崎一矢・・・・・・ダイモス」
 リヒテルはその名を復唱した。
「覚えたぞ。今この場で貴様を倒してくれようぞ」
「できるのか?貴様に」
「余は誰にも遅れをとった覚えはない」
 リヒテルは即座に言い返した。
「我が友以外にはな」
「ふん、じゃあ掛かって来るんだな」
「望むところ」
 リヒテル、そしてガルンロールの姿がナデシコのモニターにも映る。それを見てエリカの顔が一変した。
「あれは・・・・・・!」
「どうしたの、エリカさん」
 ユリカが彼女に問うた。
「そんなに驚いて。あの敵の司令官がどうしたんですか?」
「いい男なのは事実よね」
 ミナトがリヒテルの顔を見ながら言った。
「ちょっときついけれど」
「確かに顔は悪くないですね。けれど人間的には余裕がないと思います」
 ルリは彼の人間性まで見ていた。
「生真面目ですけれどまだ若いです。周りもよく見えていないと思います」
「兄上!」
 エリカは叫んだ。
「兄上って!?」
 ナデシコの艦橋のクルーはそれを聞いて顔をエリカに向けた。
「兄上、もう止めて下さい!」
「その声は」
 リヒテルも気付いた。ガルンロールに入ってきたエリカの声にハッとする。
「エリカ、エリカだというのか!」
「兄上、戦いを止めて下さい!」
「エリカ!」
「おひいさま!」
 リヒテルの横にいる初老のバーム星人も驚きの声をあげた。彼女はリヒテルの乳母であり妹の侍女でもあるマルガリーテである。
「エリカ、御前は今地球人共と一緒にいるというのか!」
「生きてらしたとは・・・・・・!」
 驚きをそのまま維持するリヒテルに対してマルガリーテは顔を喜びに変えようとしていた。
「エリカさん、これどういうこと!?」
「あの敵の司令官が貴女のお兄さんだなんて」
「皆さん、御免なさい」
 エリカは席を立ちナデシコのクルーに謝罪した。
「今全てを思い出しました。私はバーム星人だったのです」
「そんな・・・・・・」
「これは一体どういうことなんだ!?」
 それを聞く一矢は冷静さを完全に失っていた。
「エリカがバーム星人だったなんて。そんな筈
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