第十九話 再会
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「この調子でいっちゃって!激しく激しく!」
「待って下さい」
だがそんな彼女をルリが嗜めた。
「どうしたの?ルリちゃん」
「今こちらに御客様が来られています」
「御客様?」
見れば艦橋にエリカが来ていた。
「あれ、エリカさんここは」
「お願いがあるのです」
エリカはユリカにそう言った。
「お願い」
「はい。この戦い・・・・・・見て宜しいでしょうか」
「ここでですか?」
「はい」
ルリの問いに対して頷いた。
「貴女達だけ宜しければ。お願いできるでしょうか」
「う〜〜ん、本当は民間の人は艦橋に入れちゃ駄目なんだけど」
ユリカは腕を組んで考えながらエリカに対して言った。
「それはわかっています。けれど」
「いいわ。そんな堅苦しいことはナデシコじゃ意味ないし。ルリちゃん、ハーリー君に椅子を一つ用意させちゃって」
「わかりました。ハーリー君、お願いできますか」
「はい」
ハーリーはそれに応えてすぐにエリカを空いている席に案内した。
「ここでいいですよね」
「ええ。そこならいいです」
ルリはそれを了承した。そしてユリカにまた言った。
「これでいいでしょうか」
「うん、いいわ」
ユリカはそれを認めた。そしてまたエリカに対して顔を向けた。
「一応気をつけて下さいね。攻撃が当たっちゃうこともありますから」
「はい」
エリカはまた頷いた。
「すいません。我が儘を言ってしまって」
「いいのよ。私だって我が儘なんだから」
「わかってたんですね」
メグミがそれを聞いて少し驚いた声をあげた。
「意外」
「私だって自分のことはわかってるわよ」
ユリカは笑いながらメグミにそう言葉を返した。
「まあ今はばびゅーんとやっちゃいましょ。いいわね」
「了解」
それを受けてメグミ達は頷いた。そしてまた前に顔を戻した。
「ナデシコ突貫しちゃって!」
「はい!」
ナデシコは前に出た。そして敵への攻撃をさらに強めるのであった。
「地球人共よ、降伏はしないのか!」
戦いの中リヒテルの声が響く。エリカはそれを聞いて眉を顰めた。
「また。この声は」
「降伏だと!?」
ピートがそれを聞いて怒りの声をあげた。
「何故俺達が貴様等なぞに降伏しなくちゃいけないんだ!」
サンシローも言った。
「全てはバーム十億の民の為だ」
それに対してリヒテルは昂然を胸を張って答えた。
「我等に安住の地を与える為だ」
「勝手なことを言うな!」
サンシローの怒りが爆発した。怒気を露わにして叫ぶ。
「侵略して来たのは御前達だろうが!それで虫のいいことを言うな!」
「黙れ!」
だがリヒテルはそれを頭から否定してまた叫んだ。
「我が父を殺しておきながらよくそんなことが言えるな!」
「俺
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