第十九話 再会
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指差した。見れば空に一隻の巨大な戦艦があった。
「何だ、また変わった形の戦艦だな」
トッドがそれを見て言った。
「大空魔竜だ」
オザワがその艦の名を呼んだ。
「地球を防衛する為に建造された。だがあれは連邦軍の管轄下にはなかった筈だ」
「三輪長官は入れたがっているけれどな。上手くはいっていねえな」
「当たり前だ。あんなのにあの艦を渡したら大変なことになる」
オザワはタダナオの言葉にそう返した。
「大体何であんなのに環太平洋区なんて重要な場所を任せているんだ?」
「岡長官が更迭されたからだろ」
「それもわからない」
オザワはそれについても言った。
「あの人で問題はなかった筈だが」
「俺達にとって問題がなくても上の方は違うのだろうな」
「政治的配慮ってやつか」
「わかってるな」
「まあな。だがそれで迷惑する人間も多い。いや、上の方もあんなのはもてあますだろ」
「何かとんでもないおっさんみてえだな」
マサキがそれを聞いて言った。
「軍国主義者ってやつか?」
「そんなアナクロなのがまだいるのかよ」
トッドはそれを聞いて呆れたような声を出した。
「軍国主義者か。その通りだ」
ここで鉄也が出て来た。
「あれ、あんたが何でここに?」
「久し振りだな、マサキ、ショウ」
鉄也は彼等に声をかけてきた。
「俺達は大空魔竜に乗っていたんだ。それでここに来たのさ」
「そうだったのか」
「じゃあ甲児達も一緒だな」
「わかってるじゃねえか、マサキ」
甲児が待っていたかのように姿を現わした。
「俺もさやかさんもいるぜ。あと新しい仲間も」
「宜しく」
大介が彼等の前に出て来た。
「僕は宇門大介。グレンダイザーのパイロットだ」
「ああ、あんたがグレンダイザーのパイロットだったのか」
タダナオはそれを聞いて言った。
「もっといかつい人かと思っていたけれど。まさかこんな涼しげな外見だとは思わなかったな」
「意外だったかな」
大介はそれを聞いて微笑んで応えた。
「僕なんかで」
「いや」
だがタダナオはそれを否定した。
「人は外見じゃわからないからな。顔は怖くても心は優しいことも多い」
「それで御前はミンメイを好きなのだな」
「悪いか?」
オザワにそう言われて顔をムッとさせた。
「ミンメイさんは永遠のスターだぞ」
「それはミレーヌちゃんの為になる言葉だな」
「やるか?」
「やらないでか」
「まあ二人共待て」
ショウが彼等の間に入って抑えた。
「折角懐かしい顔触れと再会できたのに。喧嘩することもないだろう」
「むっ、そうだな」
「じゃあこの話は後でだ。オザワ、いいな」
「ああ」
二人はとりあえず矛を収めた。その間の大空魔竜の他のメンバーもやって来ていた。懐か
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