第十八話 白い流星 赤い彗星
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「何言ってるんですか、その歳で」
エルが彼に対して言った。
「クワトロ大尉にはあたし達のフォローをお願いしなくちゃならないんですからね」
「ふふふ、私がフォローか」
彼はそれを聞いておかしそうに笑った。
「それがいいかもな。案外似合っているかも知れん」
「大尉、何言ってるの?」
後ろに来た赤いヤクトドーガから降りてきた青い髪の少女が彼に声をかけてきた。クェス=パラヤである。
「どうせ大尉は前線で戦わせられるよ。楽しようとしても駄目」
「それは勘弁願いたいがな」
「けれど内心では嬉しいでしょ」
「よっ、憎いね色男」
タップとケーンが彼を茶化す。
「こらこら二人共、赤い彗星に対して失礼だぞ」
ライトがそんな二人を嗜める。だがクワトロはそれを見ても特に機嫌を悪くしてはいなかった。むしろ微笑んでいた。
「面白い少年達だな」
「まあそれだけが取り柄ですけれど」
エマがクワトロに対してそう言った。
「けれどパイロットとして技量はかなりのものですよ」
「それは聞いている。ドラグナーチームだったな」
「ええ。新型の兵器です。偶然乗って今ここにいるとか」
「誰かに似てるな」
彼はそれを聞いてふとそう呟いた。
「どうやら私の周りにはそうした少年が集まるらしい。不思議なことだ」
「不思議ついでに一つ聞きたいのですけれど」
「君は・・・・・・確か」
クワトロはレッシィを見て何かを言いかけた。だがそれよりも彼女は先に言っていた。
「ガウ=ハ=レッシィです。ペンタゴナのことは聞いていますね」
「ああ。ヘンケン艦長から聞いている」
「それで一緒に戦うことになりました。宜しく」
「こちらこそ。ところで何か言いたそうだが」
「そちらの娘ですけど」
「あたし?」
クェスがそれを受けて声をあげた。
「ええ。何かあたしと貴女って声が似てないかしら」
「言われてみればそうだな」
クワトロもそれを聞いて納得したように頷いた。
「これも偶然か」
「偶然であたしもプルちゃん達と声が似ているのかしら」
アムがそれを聞いて呟いた。
「何か似た声の人が多いような気がするんだけれどなあ」
「まあそれは置いておきましょ。話が長くなるし」
エマがそれを止めた。
「アムロ少佐はまだですか」
「彼ならもうすぐ来る」
クワトロはそう答えた。
「ケーラも一緒だ。それに」
「それに?」
「彼もな」
「エマさん、お久し振りです」
ここで小柄なややぽっちゃりとした少年が姿を現わした。
「あら、カツも」
「Gディフェンサーを持って来ました。これならマークUの補助にもなりますね」
「ええ、そうね。じゃあまた一緒にやりましょ」
「はい」
「あたしはリ=ガズィを持って来たよ」
金色の背の高い女が
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