第十八話 白い流星 赤い彗星
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れを受けてトーレスが通信を入れた。その頃にはもうティターンズはもギガノスも壊滅状態に陥っていた。
「よし、皆下がれ!」
アムロが指示を下す。皆それを受けて戦艦の方に戻る。
「ギガノスの旦那、またな!」
「ムッ!」
ケーンもマイヨとの勝負を終え戦艦に戻る。マイヨはそれを見て冷静に呟いた。
「ふむ、頃合いか」
そしてプラクティーズに目をやる。見れば彼等も他の者達も相手がいなくなっていた。
「撤退だ。よいか」
「ハッ」
「目的を達成できなかったのが残念ですが」
「よい。諸君等はよく戦った」
マイヨはそんな彼等に対してねぎらいの言葉をかけた。
「だが今は頃合いだ。去るぞ」
「わかりました」
それを受けてギガノスは撤退を開始する。ティターンズの方ではライラがそれを見ていた。
「ギガノスは帰ったかい」
彼女はバウンド=ドックに乗りながらそう呟いた。そして残っている自軍のモビルスーツ達に対して言った。
「こっちも引き揚げるよ。これ以上の戦闘は無意味だ」
「了解」
殆どの者がそれを受けて撤退を開始する。だがジェリドだけは別であった。
「まだだ、俺はまだいける!」
そう叫びながらメッサーラをモビルアーマーの形態に変形させた。
「カミーユ、逃さんぞ!」
「お待ち、ジェリド」
だがライラはそんな彼に対して言った。
「ライラ」
「まだあの坊やを倒す機会は幾らでもあるよ。今は退くんだ」
「しかし」
「メッサーラは大気圏突入はできないね。それでどうするつもりだい?」
「クッ」
ジェリドはそれを聞いて顔を歪めさせた。
「ここでゼータUと戦っても不利なだけだ。今は大人しく引き下がるんだ。いいね」
「わかったよ」
だが不利を悟ってそれに頷いた。そして戦場を離脱にかかった。
「カミーユ、覚えていろよ」
そう言い残してジェリドも戦場を離脱した。後にはロンド=ベルの三隻の戦艦だけが残った。
「全機収納したな」
「はい」
トーレスがブライトの問いに頷いた。
「それでは降下に入るぞ。いいな」
「わかりました」
「よし、総員衝撃に備えてくれ」
こうして三隻の戦艦は降下に入った。だがここでまた敵が姿を現わしたのである。
「あれは・・・・・・!」
見ればそれは赤いアーマードモジュールであった。ベガリオンである。
「アイリス、そこにいたか!」
「スレイ、こんな時に!」
アイリスはその時アルテリオンをアルビオンに入れたところであった。彼女はそれを見てすぐに動いた。
「こうしちゃいられない!」
「待ってアイリスさん!」
ゼオラが彼女を止めに入った。
「今行ったら・・・・・・」
「そうですよ、大変なことになりますよ」
アラドも入って来た。だがそんな二人に対してツグミが言った
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