第十七話 決戦の場へその十一
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「俺も一応自衛隊なんだけれどな」
今言ったのはガオイエローだった。
「それでもこうしているからな」
「ああ、御前そういえばそうだったな」
「今思い出したわ」
ヤバイバとツエツエが言いだした。
「パイロットだったよな」
「そうそう」
「待て、御前等何で知らないんだ?」
「幾ら何でもそれ忘れたら駄目じゃないの?」
ガオイエローだけでなくガオホワイトも突っ込みを入れる。
「何処までいい加減なんだよ」
「一年間の戦いは忘れたの?」
「たまたま知らなかっただけだよ」
「そうよ、気にしないことよ」
また無茶な返答だった。やはりこの二人は二人であった。
それでもだ。ガオイエローはかなり呆れながらも言うのだった。
「俺も自衛隊から宇宙警察署に出向の形になってるんだよ」
「そうか、御前も大変なんだな」
「頑張ってるのね」
「あんた達はまたいい加減過ぎるだろ」
「あのな、それ位調べておけよ」
ガオブルーとガオブラックも呆れた顔である。
「一年間何やってたんだ?」
「遊んでいただけとか言わないよな」
「一年間リストラされないかどうか悩んでたんだよ」
「難しい上司ばかりだったからね」
そんなかなり俗世じみたことを言う二人だった。
「オルグが崩壊してからサーカスでピエロやってたしよ」
「私なんか漫才師やってたのよ。これでも売れっ子なのよ」
「そっちの方が合ってない?」
「そうだな」
ガオレッドとガオシルバーはそんなことを言うのだった。
「しかし皆何気に仕事してるんだね」
「俺も今はバイク屋で働いているしな」
「さて、じゃあやるか」
「話し合いが長引いたけれど」
ここでまた言うヤバイバとツエツエだった。
「いいな、聖杯は俺達のものだ!」
「やってやるわよ!」
「よし、それなら!」
「決戦のはじまりよ!」
こうしてだった。遂に最後の戦いがはじまるのだった。砂浜で互いに対峙していた。
第十七話 完
2010・5・14
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