第十七話 エヴァ再起動
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第十七話 エヴァ再起動
「勇、日本に入ったわ」
三機のアンチボディは日本に入った今までは下に青い海が拡がっていたが今度は緑の大地に変わっていた。カナンはそれを見て勇に対して言ったのだ。
「ああ、やっとだな」
勇はそれを受けて頷いた。顔は前を見据えている。
「日本に着いたけれどこれからどうするの?」
「そう、そのヒメって娘に遭うということだが」
ヒギンズも彼に対してそう問うてきた。勇はそれに答えた。
「とりあえずあの娘が向かっている場所はわかっているつもりだ」
「何処なの?」
「第二東京市だ」
「第二東京市」
「ああ」
勇はそれに答えた。
「あの娘はそこに向かっている筈だ」
「どうしてそう言えるんだ?」
「心さ」
勇はヒギンズにそう答えた。
「心?」
「ああ、感じるんだ。彼女がそこに向かっているって。だから俺も行く」
「そうなの」
カナンはそれを聞いて呟いた。
「呆れたか?」
「いえ」
だがそれを否定するつもりはなかった。呆れたわけでもなかった。
「わかるから。それに最後まで一緒に行くって決めたし」
「有り難う。それはヒギンズもか?」
「ああ」
ヒギンズは静かにそう答えた。
「一緒に行くよ、何処までもな」
「済まない」
「お礼はいいわ。それより急ぎましょう」
「ああ、わかってる」
勇はそれに頷いた。
「急ごう、何時追手が来るかわからないからな」
「ええ」
こうして三機のアンチボディは進んだ。ただひたすら緑の大地の上を飛んでいた。
第二東京市の地下深くに彼女はいた。白衣を着た金色の髪の女性であった。
「シュウ=シラカワ博士」
彼女はふと呟いた。
「貴方は何故あの時私を助けたのか今わかった気がするわ」
彼女はそう呟きながら廊下を進んでいた。そしてドアを開けてその中に入った。ドアは左右に開いた。自動ドアであった。
彼女はその時のことを思い出していた。あの最後の戦いの時だ。
「あの時私は死のうとした。けれど貴方は私を止めたわね」
彼女はまた呟いた。
「その時は貴方が憎かった。そしてあの娘も・・・・・・」
声に後悔と自責が滲んでいた。そう呟きながら唇を噛んでいた。
「けれどあの戦いが終わってそして今ここに来てわかった」
今まで俯いていた顔を上げた。そして前を見た。
「私はあの時に死んではいけなかったのよ。そして今やるべきことがある。だったら行くわ」
「リツ子、久し振りね」
ここで横から大人の女の声がした。赤い服を着た群青の髪の女がそこに立っていた。整った顔立ちに色気を醸し出している女であった。
「ええ、ミサト」
彼女、赤木リツ子も美しい女であった。その美しい顔をその赤い服の女に
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