第十七話 エヴァ再起動
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見せて微笑んだ。
「まさかまたここに集まるなんて思わなかったわね」
「ええ」
葛城ミサトはそれに頷いた。そして言った。
「皆もね。碇司令だけはおられないみたいだけれど」
「亡くなられたからね、何処かで」
「そうね」
ミサトはそれを聞いて少し寂しい顔をした。
「最後まで素直じゃなかったみたいだkれど」
「それもあの人らしいわ」
リツ子は一言そう答えた。
「もういない人のことを言ってもはじまらないけれどね」
「吹っ切れたわね」
ミサトはそれを聞いてそう言った。
「いい女になったじゃない」
「貴女はどうなの?」
「私?」
「ええ」
彼女がここで逆にミサトに対して尋ねてきた。
「私から見ると貴女の方がいい女になったと思うけれど」
「よしてよ」
ミサトはそれを聞いて頬を赤らめて笑った。
「彼は生きていたんだし」
「嘘」
「いや、それが本当なんだな、これが」
ここで無精髭を生やした男が出て来た。
「生憎ね。シナリオは完全に破綻していたらしいな」
「そうだったの」
「そうさ。だからあんたも生きているんだろう、今」
その男加持リュウジはミサトに対してそう言った。
「だからこの基地もまだあるんだろうな。そうでしょう、司令」
「ああ」
司令の席には白い髪の初老の男が座っていた冬月コウゾウであった。
「どういうわけかはわからないがな。少なくとも君達がここにいる。そして彼等も」
「はい」
ここで三人の制服を来た若者が声をあげた。日向マコト、伊吹マヤ、青葉シゲルの三人であった。三人は白いネルフの制服を着ている。
「お久し振りです、葛城三佐、赤木博士」
マコトがまず二人に挨拶をした。
「お元気そうで何よりです」
「君達もね」
ミサトは微笑んで三人にそう返した。
「先輩ご無事だったんですね」
マヤがリツ子に笑顔でそう声をかけてきた。
「心配してたんですよ」
「有り難う」
リツ子は微笑んで彼女にそう言葉を返した。
「心配してくれていたのね」
「はい」
マヤは笑顔でそれに応えた。
「あの戦いの後お姿が見えなかったから。どうされたんだろうと思ってました」
「色々とあったけれどね。ちゃんと生きているわよ。ほら」
リツ子はここで白衣の下にある脚を見せた。黒いストッキングに覆われた綺麗な脚であった。
「ちゃんと脚もあるでしょ」
「ええ」
「ご本人なんですね、よかった」
「シゲル君」
リツ子は彼の声を聞いてはっとした。
「貴方の声は」
「どうかしたんですか?」
「いえ」
だがリツ子は最後まで言わなかった。それを自ら途中で遮った。
「何でもないわ」
「そうですか」
「それよりも」
再会を喜び合うのは終わったかのようにリツ子は顔と声を引き締め
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