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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
満場一致のゲス野郎
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している連中は、殆どが奴等ではないだろう…こんな所で燻っていても、何の徳にもならないからね。きっと今頃は、城下の何処かで悪逆非道な行いに熱中しているはずさ!」

「…それは分かりました!でも、掴まっちゃったら意味ないじゃない!この後どうするのよ!」
ヒスったアルル様は厄介だ…
最後の鍵を持っている事さえ忘れている。
苛ついている私ですら、ちゃんと憶えているのに…
ともかく憂さ晴らしをしたいらしく、お父様に大声で当たり散らしている。
お父様に抱かれている私は、アルル様の強烈な大声に晒され、正直勘弁して欲しい気分ですわ。
お父様も説明すれば良いのに、適当にあしらうから余計怒りを増大させる。



「うっへっへっへっへっ………本当だ、良い女が居るじゃねぇか!」
暫くアルル様がお父様に突っかかっていると、入口から悪人面の兵士が一人、下品を絵に描いた様に近付いてくる。
「ん!?何だアンタ?牢屋の番兵には見えないが…」
気付いたお父様が、幸いとばかりにアルル様を手で制し、下品兵士へと視線を向ける。
「へへへへ…さっきまで居た下っ端番兵はもう居ねぇよ…特務警備隊の俺様が、今此処の番兵だ!そして明日には、お前等を拷問する拷問官にもなるし、懲罰を与える執行官でもある!」
キター!!!
待ってましたよ、悪者さん!
堪りに堪った鬱憤を、全て吐き出させてもらいますよぉ!

「拷問かぁ…やだなぁ…ねぇ、見逃してよ!」
あぁ…
何で我が父は、こんなに緊張感が無いのだろうか…?
ここは大暴れして、そのまま済し崩し的に偽者王をぶっ殺しちゃう流れでしょうに!
「馬鹿な事言ってんじゃねぇ!お前等の様なテロリストを野放しにするわけにはいかねぇんだよ!………と、言いたい所だが…その娘はお前の娘か?」

おや?
何だかとっても嫌な感じの視線で見つめる悪人兵士…
私を抱くお父様の手にも、一瞬だけ力が入った様子でした。
「…あぁ、僕の娘だ」
「へっへっへっ…俺様好みの良い女じゃねぇか…そいつを差し出せば、お前だけを逃がしてやっても良いぜ!」
世の中には意外とロリコンが大勢居るらしい…
美少女はこう言う時に辛いわねぇ…

「マリーを差し出す………!?」
!?
ビ、ビックリするくらい冷たい響きので発するお父様の声…
普段怒らない人程、怒った時が恐ろしいとは良く言われるが、まさにお父様がそうなのかもしれない…
声だけでなく、体全体から怒りを滲ませて私を抱き続けるお父様。
私に向けられた怒りでは無いのに、正直ちびりそうですわ!
「あぁそうだ!娘を差し出し、目の前で俺様に犯されるのを見学していけば、お前だけを逃がしてやるよ!」
ちょっとバカ男!
これ以上お父様を怒らせないでよ!!

「…俺が娘を差し出し、犯されるのを見学する
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