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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第十六話 シュウ、再び
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剣を振り下ろした。そしてそれでネオ=グランゾンを斬ろうとした。だがそれはあっけなくかわされてしまった。
「おやおや、無粋な」
 シュウはそれをかわして言った。
「しかし私に剣を向けた御礼はしなければなりませんね」
 彼はそう言うと間合いを離した。そして胸に黒いものを集中させる。
「縮退砲・・・・・・発射!」
「あれを使うのか!」
 マサキはそれを見て思わずそう叫んだ。彼はかってネオ=グランゾンと戦ってきた。だから縮退砲の力もよく知っているのであった。
 それは黒い巨大なブラックホールであった。グランゾンの武器でるブラックホール=クラスターのそれよりも遥かに巨大で禍々しかった。それは将に黒い破壊そのものであった。
 それがバイラヴァを直撃した。そしてラセツはその中にバイラヴァと共に消え去ってしまった。後には何も残ってはいなかった。
「愚かな。所詮はその程度だったようですね」
 シュウはラセツがつい先程までいた空間を見てそう呟いた。そこには何の感情もなかった。
「シュウ」
 マサキがここで彼に対して言った。
「それで御前の用事ってのは何なんだ」
「おお、忘れていました。それですが」
「ああ」
「マサキ、今地上で何が起こっているか御存知ですか」
「地上で!?」
「はい」
 シュウは彼に対して頷いた。
「今地上、そして宇宙は多くの勢力により争いが行われています」
「どうやらそうらしいな」
「その中にはこの地球を滅ぼそうとしている者達もおります」
「恐竜帝国とかミケーネとかだろ。あとバルマーもまた来ているらしいな」
「はい」
「俺達にそいつ等と戦って欲しいっていうんだろ、御前は」
「ご名答」
 シュウはマサキにそう言葉を返した。
「相変わらず勘がいいですね、その通りです」
「ヘッ、お世辞はいらねえぜ。背中が痒くならあ」
「ふふふ」
「それでどういうつもりなんだ、御前が僕達の前に姿を現わすなんて」
 ヤンロンが彼に尋ねた。
「何を考えているんだ」
「ですから地上に行って頂きたいと」
「あれ、確か魔装機って地上に介入できないんじゃなかったっけ?」
「普通はね」
 テュッティはミオにそう話した。
「けれど事情にもよるわ。クリストフ、貴方がそう言うからにはそれなりの事情があるのでしょう」
「ええ」
 シュウはテュッティに対してそう頷いた。
「丁度喧嘩も終わったようですし」
 見ればタダナオとオザワの戦いも終わっていた。結局決着はつかなかった。
「チッ、今日のところはこれでお預けだぜ」
「ああ、またの機会だな」
「お待ちなさい」
 シュウはここで飛び去ろうとするオザワのジンオウを呼び止めた。
「貴方にもご同行願いますよ」
「あれっ、あんた」
 オザワはその声を聞いて顔を向けた。

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