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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第十六話 シュウ、再び
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「当たってたまるかよ」
 マサキはここで彼にそう悪態をついた。
「そんなのでこのサイバスターがやられるとでも思っているのかよ」
「確かにな。それではこれではどうかな」
 剣を抜いた。不自然なまでに巨大な剣であった。魔装機の半分程あった。
「これを受けて無事でいられるかな」
「ラセツさんよお」
 そんな彼にマサキはあえて悪びれた声をかけた。
「そうそうあんたの思い通りにいくと思ったら大間違いだぜ」
「それが上手くいくのだよ、マサキ=アンドー」
「俺の名を」
「サイバスターのパイロット。嫌でも名前は知っている」
 彼はそう言葉を返した。
「君には我が軍も随分悩まされたものだ」
「侵略してきたのはそっちだろうが、勝手なこと言ってるんじゃねえ」
「確かにな。だがそれは我々にとっては当然のことだ」
「何!?」
 マサキはそれを聞いて眉を上げた。
「それはどういう意味だ」
「ラングランはかってこのラ=ギアスの約八割を占めていた」
 ラセツはここでラ=ギアスの歴史について語りはじめた。
「そして今もこのラ=ギアスにおいて第一の大国だ。それが脅威と言わずして何というのだ」
「だからといって侵略を正当化していいのかよ」
「厳密に言うと我々のとった行動は侵略ではない」
「何!?」
「自衛の為の戦争だ」
 そしてそう言い切った。
「自衛だと、馬鹿を言うのも大概にしやがれ」
 マサキはそれを聞いて激昂した。
「御前等のやったことの何処が自衛なんだ」
「敵を倒すのだ。やられる前にな」
「そんな手前勝手な論理が通用するか!」
「する」
 しかしラセツも負けてはいなかった。そう反論した。
「勝利者ならばな。歴史とはそういうものだ」
「手前!」
「そして今私が勝利者となる。その意味はわかるな」
 そう言うと凄みのある笑みを浮かべた。そしてマサキ達を見回した。
「さらばだ、ラングランの者達よ。貴様等の名は歴史に永遠に刻まれるだろう。敗北者としてな」
「敗北者ですか」
 それに応える者がいた。
「そう、敗北者だ」
 ラセツはそれに返した。だがここで彼は奢っていた。バイラヴァの性能に。それが故にその声の主が誰なのか確かめることを怠っていた。そしてその声の主が今現われた。
「それは貴方のことですね。ラセツ=ノバステ」
「それはどういう意味だ」
「今わかりますよ」
 目の前に黒い光が現われた。そしてその中から青いマシンが姿を現わした。背中に光を背負う角張った禍々しさと神々しさを共に漂わせた威圧的な外見のマシンであった。
「馬鹿な、あれは」
 ヤンロンがそのマシンを見て声をあげた。
「あの時に滅んだ筈」
 テュッティもであった。彼女の声は震えていた。
「ちょっと、これどういうことよ!」
 リューネが
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