第十六話 シュウ、再び
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なあ」
「話は置いておいてだ」
ヤンロンが二人を制止して言った。
「それでは行こう。だがクリストフ」
「何でしょうか」
「僕は御前を信用したわけじゃない。それはわかっているな」
「ええ、勿論」
シュウはそれに答えた。
「だが今はそれよりも地上の、そしてラ=ギアスのことの方が重要だ。これは魔装機のパイロットとしての義務だ」
「それでも構いませんよ。さあ、道は開いております」
「ああ」
「行かれなさい。そして貴方達の目的を果たされるのです」
「言われなくてもな。行くぜ、皆」
「おう!」
皆マサキの言葉に頷いた。そしてネオ=グランゾンの作った道に入った。オーラバトラーやオーラシップも入った。実に巨大な道であった。
「じゃあ俺達も行くか」
「こんなの使わなくてもビムラーで戻れるんだけれど」
「まあこれはお約束ってことだ。あっちにはケン太もいるしな」
「そうだな。元気にしているかな」
「案外OVAに叱られてたりして」
「それはいつものこと」
ゴーショーグンの面々も入った。こうして魔装機とオーラバトラー、そしてゴーショーグン達が地上に向かった。だがまだ二人残っていた。
「貴方達は行かれないのですか?」
「いや」
そこにはタダナオとオザワがいた。彼等はまだ残っていたのです。
「当然貴方達にも行って頂きたいのですが」
「それはわかっているさ。ただな」
「ただ・・・・・・何でしょうか」
「シュウ=シラカワだったな」
「ええ」
シュウはタダナオの問いに頷いた。
「あんたが何者かはどうでもいい。それに悪いことを考えているわけでもないようだしな」
「それはどうでしょうか」
だがシュウはここであえてぼかした。
「冗談はいい。ただな、気になるんだ」
「何がですか」
「あんたがオザワを召還した理由だよ。どうしてここに呼んだんだ?」
「それだ」
オザワも話に入って来た。
「タダナオもそうじゃないのか。貴方が呼んだとしか思えないが」
「その通りです」
シュウはそれに答えた。
「貴方達をこのラ=ギアスに召還したのは私です。それは否定しません」
「何故だ」
「何故僕達をここに」
「貴方達もマサキと同じだからですよ」
「マサキ達と!?」
「はい」
シュウは答えて頷いた。
「だから貴方達は魔装機のパイロットとなったのです。私にはそれがわかっていました」
「そうだったのか」
「そして貴方達にはやってもらいたいことがあります。それこそが私が貴方達をここに召還した理由です。それはもうおわかりでしょう」
「ああ」
二人はそれに頷いた。
「フェイル殿下」
彼はここでフェイルに声をかけた。
「オザワさんのジンオウはもうかなりのダメージを受けております。おそらく地上への道を通過す
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