第十六話 シュウ、再び
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「知ってるのか?」
「ああ」
彼はタダナオにそう答えた。
「僕をここに召還した人だよ。何でここに?」
「事情がありましてね」
シュウは彼にそう答えた。
「貴方にも地上に行って頂きたいのですが」
「地上に、ねえ」
「如何ですか。といっても残念ながら選択権はないのですが」
「わかってるさ」
彼はシュウにそう答えた。
「こちは呼ばれた身だからね。呼び出しにはまた従うしかないさ」
「ご理解頂き感謝します」
「それで何時地上へ行くんだい?こっちはもう用意は出来ているけれど」
「暫しお待ち下さい」
シュウはここで周りにいる者に対しそう述べた。
「今地上への道を開けますので」
ネオ=グランゾンの両手を天に掲げさせた。そして前に巨大な黒い穴を生じさせた。
「あれは・・・・・・」
「オーラロード!?」
それを見たショウが思わず声をあげた。
「原理的には同じです。ただこれはこのネオ=グランゾンの力により作り上げたものですが」
「相変わらずとんでもねえ力だな」
「ふふふ」
シュウはあの涼しげな微笑みで笑った。
「それでは行きますか」
「待て」
だがここでヤンロンが止めた。
「フェイル殿下はどう考えておられるのだ」
「私なら構わない」
ここで各魔装機のモニターにフェイルが姿を現わした。
「殿下」
「シュテドニアスの脅威もこれで消えたしな。今あちらから講和の申し出があった」
「そうなのですか」
「はい。ですからこちらは心配いりません。今ある戦力で何があっても対処が可能です」
シーラとエレにそう答えた。
「それよりもだ」
彼はここでマサキ達に話を戻した。
「クリストフ・・・・・・いやシュウの言葉は本当だ」
「貴方もどうやら感じておられるようですね」
「ああ。今地上では大変なことが起ころうとしている。それは地上だけには留まらない」
「まさか」
「そのまさかだ。宇宙にも、そしてこのラ=ギアスにもその影響が及ぶ。それは何としても止めなければならない」
「それは一体何なのです!?ラ=ギアスにまで影響を及ぼすなんて」
「すぐにわかることですよ、それは」
ザッシュにシュウがそう答えた。
「すぐにね」
「相変わらず勿体ぶってるわね」
「一度死んでもそれは変わらないようだな」
ベッキーとアハマドがそれを見て言った。
「まあいいんじゃないですか。人それぞれだし」
「あんたが言うと説得力あるね」
「そうでしょうか」
いつもと変わらないデメクサにシモーヌは少し呆れていた。シュウはその間にも言葉を続ける。
「さて、フェイル殿下からの許可は頂きました」
「かなり強引なような気もするがな」
「マサキが言っても説得力ないよ」
「リューネだったそうだろうが」
「えっ、そうか
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