暁 〜小説投稿サイト〜
真・恋姫†無双 劉ヨウ伝
第65話 周瑜の治療は命がけ? 後編
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
。近く美羽さんは南陽大守に任じられ任地に向かいますわ。彼女の元に榮奈さん、渚さん、明命さん、呂蒙さんを送りこみ、紀霊、文聘、諸葛玄を士官させる手はずになっているじゃありませんの。孫策の母、孫堅は随分と越権行為をして好き勝手にやっているので、これを利用すれば謀反の嫌疑をかけ孫策、孫堅を葬ることができますわ。わざわざ、正宗様が危険を犯す必要はありませんわ」

麗羽は厳しい表情で言いました。

「冥琳は私に信頼で応えてくれた。なら、私も応える必要があると思う」

「正論ですわね。相手は将来、正宗様と敵対する相手なのでしょう。裏切った場合のことを考えれば、孫堅達を始末した後で周瑜を始末する方がよくてなくて」

麗羽は腕を正面で組み、私に厳しい表情で言いました。

「確かに、正宗様が周瑜に二人で会いたいと仰らなければ、麗羽殿の仰る通りの結果になったでしょう」

揚羽は私と麗羽を見て言いました。

「どういう意味ですの・・・・・・。揚羽さん、はっきり仰っしゃいなさい。回りくどい言い方は嫌いですわ」

麗羽は揚羽に言いました。

「言葉の通りの意味です。私が正宗様を止めなかったのは周瑜の腹が決まっていたからです。彼女は正宗様を試したのです。本当に信頼できる人物であるかを見定めるために」

揚羽は淡々と話だしました。

「試したとはどういことですの?」

麗羽は揚羽を訝しむ表情をしました。

「正宗様は周瑜を治療した結果、気絶し未だ立ち上がることもできない。彼女の言葉を思い出してください。あなたが本当に卑劣な人物ならば、そこまでして私を救いはしないと思います、と。あの言葉には正宗様が敬意に値する人物と思っている証拠です。その上で、敬意に値する人物が何故、自分にあのような真似をしてまで士官させようとしたのかが知りたいはずです。にも関わらず、彼女は正宗様に何も尋ねずに士官を申し出ました。彼女は正宗様が自分を信頼して語ってくれることを待っております。あの場で、正宗様が判断し彼女と二人で会うと決めたことに意味があるのです。それ以後では意味がありませんでした」

揚羽は麗羽を見て、確信を持った目で言いました。

「揚羽さん、私はあなたが有能であることを知っていますわ。でも、周瑜が裏切らぬという確証が何処にありますの?正宗様にもし何かあったらあなたはどうやって責任を取るつもりですの!」

麗羽は揚羽を厳しい表情で睨んで言いました。

睨みつける麗羽に揚羽を目を瞑り、数分程思慮した後口を開きました。

「このことは言わずにいようと思いましたが・・・・・・周瑜は我らが彼女を調査していたことに気づいています。ただし、これだけは断言できます。周瑜は未だ孫家の者との関係はありません。だから、彼女は正宗様に敵意を抱いていたので
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ