九話〜呪い? いいえ、闇魔法です〜3月21日修正
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命のやり取りに関してはそこまで殺伐とした世界じゃないので特に特筆すべきことでもない。戦闘中に使う機会がくることもあまり無いと思いたい。
人を不用意に殺してどこかの名も知らない誰かの恨みを買うような真似だけは勘弁願いたい。
今回重要なのは呪いのようなものが出来るという所だ。
これは俺が闇魔法のことをその効果から“呪い”と呼んでいるだけで、牛の刻参りのように五寸釘と藁人形のセットで呪い殺すというような事は出来ない。
出来るけど割が合わない。なんでそんな時間が掛かることをしないといかんのだ。
そんなことをするくらいならこっそりと相手の背後に近づいて暗殺する。
俺の呪いは対象と発動する効果さえ指定して、それに見合った代償……軽い呪いなら少し俺の魔力を捧げるだけで成立する。普段の解呪は俺の魔力の……大体一人当たり俺の魔力の300分の1を代償にして済ませており、以前に高町にこっそりあげた御守りも、御守りに「俺の掛ける呪い以外受けつけない呪い」が掛けれられた呪いのブツだったりする。しかし、着脱は可能。教会に行ってお金を払わなくとも問題は無い。
ちなみにその際の代償は右手の小指と薬指の動きを一日封じるというものだ。
呪いそする際の代償は自分で決めれるが、自分にとって大事なもの、または世界的にみてレアなものを代償にするほど、より大きな呪いを発動することが可能なため、自分の○○を○○日間封じる。というようなことをすると比較的簡単に呪いが成立する。
恐らく五感のいくつかを封じればかなり大きな呪いも成立するだろうが、出来るならばしたくはない。
まあ、そんなことで今作ろうとしているのは、大きな代償が必要な呪い。使えば「あらゆる物体を人間に変える呪い」である。
呪いの効果としては、人魚が変な魔女に頼み込んで渡された薬と同じようなもんだろうと思ってる。ということは俺はこの場合だと魔女になっちまうのか。
―――うぇーい! 男なのに魔女ってオカマー!!―――
……あらあら。アリシアちゃんはやんちゃな子ねえ。私が直々に教育してあげないといけないのかしら。
―――す、すみません。……邦介。怖いよそれ―――
そうかい。偶にはノッてやろうかと思ったんだが……。
ちょっと残念な気持ちになりながら、野太くて妙に甲高い声をやめる。
おふざけは置いといても、俺の呪いの場合は人魚の最期のように泡になって消えてしまうということは無い……はずだから安心しても大丈夫だろう。
それで、この呪いを成立させるには呪いに耐えきれる媒体、物体を人間に変えるという効果、期間(死ぬまで続く)、代償(まだ不明)が必要になるだろうと推測している。
ここまで大層な呪いとなると今までやったことが無いため、どれだけ
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