第10話 逢”魔”時(1)
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レットさんのいる病院へ行ったら……
そこには、フェレットさんを追いかける、お化けが、ば、化け物がいたの!
フェレットさんがいきなり話しかけてくるのにも驚いたけど、化け物が自分で倒した木に挟まれて動けない間にそこから逃げ出して、今も逃げ続けているの。
その途中フェレットさんに、「君には、資質がある」とか「ここではない世界から来た」って言われて、にゃぁぁ、本当に頭がぐるぐるするよぅ!
けど、突然フェレットさんが手から飛び降りて言った言葉が、私の足を止めた。
「だから、僕の力を使って欲しいんです! ……僕の力を、魔法の力を!」
「ま、魔法……?」
さっきからずっと良く分からないことばっかりだったけど、魔法? 魔法が、本当にあって、私が、それを使う事が出来るの……?
って、後ろからすごい音!
電柱のうしろにしゃがみ込んで、風をやり過ごす。フェレットさんがまだ何か言ってるけど、それは後!
振り返ってみると、道路に大きな穴が出来ていて、その真ん中で化け物がグネグネ動いている。道もまっすぐな一本道しかなくて、隠れる事も、逃げる事なんて出来ない…
「もぅ、どうしたらいいの……?」
涙が出そうになっちゃう、ホントに、どうしたらいいか分からない。お父さん、お兄ちゃん、誰でもいい……誰か、誰か助けて!!
「リリー、【ジオ】!」
いきなり大きな声が聞こえたと思ったら、斜め上から雷が化け物を貫く。
雷の威力で、バウンドしながら吹き飛んでいく化け物。…って、へ? 何が起こったの?
「なのは!」
「なのはちゃん!!」
頭の上から声が聞こえる! この声って…
「純吾君! すずかちゃん! それに、……えぇ! リリーさんに、な、何なのそれ!?」
上から2人の声が聞こえると思ったら、純吾君も、すずかちゃんも、鹿みたいな魚みたいな、何か変な生き物に乗ってるの!
そ、それにリリーさん! とっても美人だけど、普段から純吾君にいっつも抱きついて、変な事言ってばかりだったけど、普通のお姉さんだと思ってたら、翼が、コウモリみたいな翼があるの!
それに、……すごい、すごい冷たい目をして化け物を見てる。お父さんや、お兄ちゃんが怒っても、あんなに冷たい目はしない。…なんだろう、今のリリーさん、とっても怖い。
「ありがとう、マカラ」
「カマワン、オレサマノ仕事、運ブコト。サマナー、 アトハウマクヤレ」
あの鹿さん、マカラって名前みたい…にゃっ! 鹿さんが消えたの!
「召喚、マハカーラ。…すずか、なのはといて」
「う、うん。純吾君、気をつけてね。マハカーラさん、よろしくお願いします。」
「承知。主の命に
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