八話〜あなた、テクニシャンですね……〜 3月20日修正
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なんてしたくありませんよ!?』
―――へ、変態ダーーーー!!―――
アリシアもうるせえ。
アリシアがいる方へ向かって少しジト目を送るが、そのアリシアの顔は冗談を言っているにも拘らず真剣な眼差しをジュエルシードのあるであろう方角へ向けている。
一体どうしたのだろうか。普段とは全く違うじゃないか。
「……何を勘違いしてるか分からないけど、変態じゃなくて変体だからね? 体を変えるって意味の変体だからそこの所間違えるなよ?」
『……あ、そうですよね。それでも変体って変身魔法のことですよね?』
「若干違うね。俺のは変体だから体の構造そのものを変えるんだよ。だから変体してもそれは俺の意思じゃない限り解けることはない」
『……なんですかそれ。地味に凄くありません?』
「まあそうだな。……っと、見つけた」
普段と様子が違うアリシアに若干戸惑いつつも、ようやくジュエルシードの居場所を特定すると、そこには5人の人影があった。
念の為に魔法を使わず気配を消して様子を確認する。
コンクリート上を走り回る毛むくじゃらの黒い塊に対してキラキラ転生者の金髪津神、銀髪神白、金髪オッドアイ佛坂の三人が争うように、乱雑な攻撃方法で退治しようとしており、それを遠巻きに高町と、小動物、後は……どこか見たことのある女子が見ていた。
どうやら、津神の背後から次々と武器が射出されていることから王の財宝は津神が所有している特典だと考えていいが、高町に良い所でも見せようとしようとしているのか、時折黒い塊にぶつけると見せかけて他のキラキラ転生者に攻撃していることがある。腹黒い奴め。
そして、神白と佛坂の特典はよく分からない。神白は少し装飾が施されてある剣型のデバイスに蒼に白色の線が入ったコート。佛坂は槍を……振り回している。ただただ振り回している。まるで、腰抜けの素人がなんとなく勘で振り回しているようにしか見えない。あんな攻撃では誰も倒せやしない。
まあそれはともかく、全員が結界内にいるということは大なり小なり魔力の保有量は違うだろうが全員魔導師なのだろう。
この後に、ジュエルシード集めを手伝って欲しい。とそこの小動物……ユーノから頼み込まれて快く承諾することで、高町の魔法少女としての人生がスタート、ということか。大変だね。
そういった意味を視線に込めて高町を見ると、不意に何の前触れも無く高町の隣にいた少女がこちらに振り向いた。
何故小学生が気づけた?
思わずそんな疑問が浮かび上がって来るも、体はほぼ脊髄反射で建物の陰に隠れるように素早く動いた。
あの少女は………要注意だな。
だが、恐らく彼女は見覚えがあることから聖祥に通っていることは、ほぼ間違いない。一旦学校の女子は全学年全て見たのだ。間違えるはずがない。
だか
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