八話〜あなた、テクニシャンですね……〜 3月20日修正
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生の学力である。
故に中二の学力とは中二までの範囲の問題は全て解けるというレベルのことなのだが、小学から中学に上がる時までには高三までの学力を完璧にしておくのが目標だ。
―――ねー。さっき言おうとしてた理由の続きはー?―――
はて? なんのことやら。
学校中で洗脳されている生徒達をこっそり解呪した後にのんびりと家に帰った。
―――その姿はまるで数多の幼女に対するストーカーをやり遂げた犯罪者のものであた―――
おい、やめろ。見方変えるとそうも見えるからやめろ。
―――あ、自覚してたんだー?―――
ひょっこりと俺の腹から頭だけを出して、頭の中に言葉を投げかけてくる。ニヤニヤとした顔をこちらに見せつけながら。
何故、顔を出しているのに声には出さずに、わざわざ思念を送ってくる理由は分からないが……
とりあえずこのいじりが少し鬱陶しい。
アリシアからのいじりに対して無反応で返しつつ、家でいつもの訓練をしていると、夜に奇妙な、心臓がほんの一瞬だけ握られたような違和感がした。
『マスター。高密度の魔力……恐らくジュエルシードが暴走し始めたようです』
「ジュエルシード……そっか、この感覚がそれね」
―――ジュエルシード!?―――
『はい。……どうしますか?』
「よし、行こう。今回はルナも一緒に行こうか」
『やった! やっと私の出番が来るんですね!? 何します!? 収束砲撃魔法を使いますか? それとも砲撃魔法ですか?』
「いや、普通に様子見だからね? しかも俺一人分程度の魔力じゃ砲撃魔法とか魔力の無駄遣いだよ? せめて流れ弾の対策でプロテクションの準備でもしておいて」
『……はーい』
「私はどうしましょうか?」
「リニスにはいつも模擬戦でお世話になってるから休んでていいよ」
「いえ、それだと私は何もしてないと思うのですが……」
「それじゃあ俺たちが帰ってくるまでの間に夕食を作ってくれない? それにリニスには結構お世話になってるって」
主に、知識面で。デバイス整備の仕方を教えてくれるのは嬉しいし、命がけの模擬戦にも付き合ってくれるじゃないか。
「そうでしょうか……? ……料理ですね。分かりました」
玄関前で、18歳程の女性の姿になっているリニスの見送りを受けながらジュエルシードのある場所へと向かう。
妙に釈然としない表情をしていたのは気にしない。
―――私もいくよ!―――
……そうかい。
ジュエルシードの魔力をたよりに移動していくと、徐々に瓦礫が増えてくる。
コンクリートは何かの衝撃でめくれて、家はジュエルシードに近づくにつれて、半壊の家だったものが、全壊の家へと変わり、最早家の原型を留めて
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