第八話 断絶
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(闇慈。はぐれと言えど奴らは嘗ての『悪魔』だ。気を抜くと殺されるぞ)
(分かっています、デスさん。僕はこの戦いで『甘え』を完全に絶ちます!!)
闇慈は覚悟を決し、廃墟の中に入った。中は真っ暗だが・・・
「(・・・血の臭いと邪気が凄まじい)出てきて下さい、はぐれ悪魔さん。エサが来ましたよ?」
「・・・ふふふ。自ら進んで私のエサになりにくるなんてねぇ」
気持ち悪い声が聞こえると上半身は女性の裸だが下半身は巨大なムカデのような体をして腹の部分には口のような物があった。
(なるほど。これが体も心も悪に染められたものの末路か・・・)
「さあ。どんな風にして食べてあげようかしら?いたぶってからにしようかしら・・・それともそのままいこうかしら」
「何でも良いですけど僕も抵抗させて貰いますよ?」
「あらぁ。人間の癖にいうじゃない。その自信がどこまで続くかしら〜?」
「来い・・・」
「ん・・・?」
「来いよ・・・」
「まさか・・・貴様は」
「俺は・・・ここにいる!!」
闇慈はセイクリッド・ギアを発動させ、デスサイズ・ヘルを右肩に担いだ。
「まさか・・・セイクリッド・ギアを宿してるなんてねぇ。食べ応えがありそうだわ」
「・・・うるさい」
(闇慈。この周りに我が結界を張った。存分にやるが良い)
闇慈は真紅の目を見開き、足に魔力を溜め、一瞬で右の腕を斬り落とした。しかし・・・斬られた腕の根元からまた腕が復元した。
「少しはやるようね。でも私の体は復元させることが出来るの」
そう言うと腹部の口が開き、闇慈を丸呑みせんと噛み付いてきた。闇慈はどうと言ったことはなく避けることが出来たが疑問な点があった。
(デスさん。この鎌は万物の『生』を刈り取る鎌ですよね?何故あの腕は復活したんです?)
(お前は鎌の刃に魔力を集中させていないだろう?留めていない限りこの鎌はただの鎌だ)
(そう言うことは最初から言って下さい!!)
闇慈は魔力を鎌に注ぎ始めると鎌が段々軽くなって行った。そして今度こそと思い闇慈は再び右腕を斬り落としにかかった。
「バカな子ねぇ。そんなことしても無駄よ」
「それは斬られてから言うことだな・・・」
スバシュッ!!!
今度は手応えがあり、右腕を斬り落とすと同時にはぐれ悪魔の血が飛び散った。落ちた右腕は霧散してしまった。
「ぎゃああああああ!!!?」
はぐれ悪魔の悲鳴が廃墟中に響き渡った。
「貴様!!何をしたーーー!!!」
はぐれ悪魔の上半身は女性の体では無くなっていた。肌が緑に変わり、如何に『化け物』を思わせるような体になっていた。
「・・・貴様に教える義理はないが輪廻に落ちる土
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