第2章 真の貴族
第20話 フリッグの舞踏会
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ノブとタバサが揃って黒い服装をしていたら、地味じゃないの」
……確かに、俺には服装に対してのこだわりは有りませんね。今も、ハルファスに適当に調達して貰ったジーンズと白いワイシャツなどを着ているに過ぎないですから。
しかし、これは、俺も魔法学院の生徒に扱いを準ずる以上、あまりにも華美な衣装は問題も有りますし、そもそも、派手な衣装が似合う雰囲気もないと、俺自身が思っているからなのですが……。
それに、その台詞をタバサに言わないと言う事は、既に何度も彼女に対しても言ったけど、残念ながらタバサ自身が聞く耳を持っていなかったと言う事なのでしょう。
ただ、タバサに関しては、最近は、妙に高価な宝石類を身に付けるように成ったと言うウワサが流れ始めているらしいのですけど……。
もっとも、それも彼女のこだわりなどでは無く、式神の封印具を持ち歩く為に行っている事なんですけどね。
「まぁ、そうしたら、その件に関しては前向きに対処させて頂きます」
非常に誠意溢れる回答を行う俺。そもそも、どうしても出なければならないパーティらしいから出るだけで、出席に関して任意のパーティならば、素直にブッチしているトコロなのですから。
俺のような一般人に、貴族の方々が参加するようなハイソなパーティは敷居が高過ぎて、流石に二の足を踏んで終いますよ。
「えっと、あの、タケガミさん?」
キュルケにロープ際まで追い詰められかけた俺に対して、その瞬間に正に天の助けが現れた。尚、その天の御使いは、金髪縦ロールの、一昔前の少女漫画のライバルと言うべき容姿を持った少女で有った。
但し、どうも性格的には少々違うみたいな雰囲気なのですが。
「あ、ミス・モンモランシ。頼んで有った香水が仕上がったのでしょうか?」
この世界に来た翌日。シエスタとギーシュくんがぶつかった折にこぼして仕舞った香水の製作者で、ギーシュくんにそのこぼして仕舞った香水を弁償する為に、その場にいた俺の御主人様とキュルケ、ルイズに対して香水を作ってくれるように依頼して有ったのですが。
もっとも、ギーシュくんへの弁償用の香水と言うのは、俺が一度シエスタにプレゼントした分を、そのままギーシュくんに渡すと言う形を取るのですが。
そうしなければ、シエスタが受け取ってくれませんでしたから。まして、それ以外の連中に香水をプレゼントするのも同じ理由ですし……。
つまり、これは、彼女だけを特別扱いするようなマネをしたのでは受け取ってくれなかったと言う事なんですよ。
そんな事、気にする必要はないのに。
それに、この世界の香水の相場と言うのは判らないけど、そう高いモノではないと思いますからね。
何故ならば、聞くトコロによると、香水の製作と言うのは
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