第七話 聖女
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けたが少女は首を傾げてきた。
「あの・・・私は英語を話しているのですが?」
(へっ?どういう事だ?)
(我にも分からぬ。お前が死神の力を手にしたことに関係があるのかもしれぬ)
デスにも分からないままだった。
「あ・・・あの」
「あ!ごめん僕の勘違いだったよ。君は外国人みたいだね?そして大きなトランクも持ってるから観光旅行してるの?」
「いえ。私は今日からこの町の教会に赴任することになりました『アシーア・アルジェント』と言います。アシーアと呼んで下さい」
「アーシアか。俺は兵藤一誠。よろしくな」
「僕は黒神闇慈。よろしくね、アーシア」
「はい。よろしくお願いします。えっと・・・イッセーさん、アンジさん」
「どうしたの?アーシア」
闇慈はアーシアに問いかけた。
「・・・道に」
「道に?」
今度は一誠がアーシアに聞くと・・・
「実は・・・道に迷ってしまったんです。もし宜しければ教会まで案内してくれませんか?」
アーシアは両手の人差し指を擦り合わせながらモジモジしていた。闇慈と一誠はこの仕草が中々可愛かったように感じたらしい。
「イッセー。アーシアは困っているみたいだから案内してあげよう」
「だな。良いぜ、アーシア。この町の教会って言ったら多分、山の中にある教会だと思うから案内するぜ」
「ありがとうございます。優しい方々にお会いできて良かった。これも主のお導きです」
「じゃあ行こうか?」
闇慈は自分の鞄を左手に持ち替え、アーシアのトランクを右手に持った。
「あ!アンジさん。自分で持てます」
「このトランクは僕にとってはそんなに重くないけどアーシアにとってはかなり重かったと思う。それが原因でさっき転んだんじゃないの?」
「あうぅ・・・」
図星だったのかアーシアは俯いてしまった。
「頼ることも大切なことだと思うよ?アーシア」
「じゃあ行こうぜ!!」
闇慈達は教会を目指し足を進めた。
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