第三話 会話
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リアス・グレモリーは彼、黒神闇慈の力に興味と少しの恐怖を抱いていた。闇慈も兵藤一誠と同じ、体にセイクリッド・ギア神器を宿していたから。そして何よりあの戦い。彼の服装が変わり、真紅の瞳が開かれた時にはリアスも『死』の恐怖に襲われてしまい。そして闇慈の堕天使を退けるその力に興味を抱いた。その事を確かめるためにリアスは黒神闇慈に話しかけることにした。
「貴女は・・・リアス先輩?」
「ごきげんよう、黒神闇慈君?」
闇慈は正直内心ではあたふたしていた。駒王学園の二大お姉様の一人、リアス・グレモリーとこうやって話しているのだから・・・
「どうして僕の名前を?」
「私はあなた達に興味があったからよ」
リアスは真紅の髪と豊満な胸を揺らしながら僕に近づいて来た。闇慈は目のやり所に困っているようだった。
「・・・僕の体に宿っているセイクリッド・ギアの事ですか?」
「知っているようね。そう私は貴方の力がどれ程なのか知りたかったのよ」
「リアス先輩。もしかしてさっきの戦いからずっと見ていたんですか?」
「覗き見るつもりはなかったのだけど、ごめんなさいね」
しかし闇慈は安心していた。見られたのがリアスだけだと言うことを・・・。リアスは聞き分けの良い人だと聞いているから事情を話して聞かせれば分かってこの力の事を秘密にしておいてくれるはずだと思っていた。
「あのリアス先輩。僕に何か用があったんじゃないんですか?」
「率直に言うわよ?あなた。私の下僕にならない?」
「へっ?下僕?」
「言い方が悪かったわね。私の眷属にならない?」
(デスさん。眷属って確か・・・従者みたいなものでしたよね?)
(その通りだ。彼女は見る限り上位の悪魔だ。すでに眷属を従えていてもおかしくはないはずだ)
「どうかしら?」
「一つ聞かせて下さい。リアス先輩は・・・『悪魔』なんですか?」
「ええ。私は悪魔。グレモリー家。次期当主よ」
「(きっぱり言い切ったな〜〜、この人。でもリアス先輩の事をあまり知らないからここは・・・)リアス先輩。少し時間を頂いても良いでしょうか?僕は今、この力のことで頭がいっぱいなので整理をつけてから先輩に返事をしたいんですけど」
「そうね。焦らないでゆっくり考えると良いわ。でも私たちは何時でも貴方を歓迎するわ」
(やっぱりリアス先輩は優しい人だね)
「今後は『アンジ』って呼んで良いかしら?」
「あ、はい」
「ありがとう、アンジ。次はこっちね・・・」
そう言うとリアスは体を兵藤の遺体に向けた。
「リアス先輩!?何をするつもり何ですか!?」
「この子を助けて私の眷属にするのよ」
「えっ!?でも彼はもう・・・
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