第三話 会話
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」
リアスがポケットから取り出したのは赤い『チェスの駒』だった。
「リアス先輩。それは?」
「これは悪魔の駒『イービル・ピース』。眷属になるために必要な駒よ」
「まさか。これを使って兵藤君を悪魔にして生き返らせるつもりなのですか?」
「ええ。その通りよ」
リアスはチェスの『ポーン兵士』の駒一つを兵藤君の胸に置くと魔法陣を展開した。
「・・・あら。」
「どうしたんですか?リアス先輩」
「この子は駒一つじゃ足りないようね」
「それってどういう事ですか?」
「イービル・ピースは使用される者の力の大きさによって個数が決まるの。彼の場合はポーンにするにはポーンの駒。全部使わないといけないみたいね」
「ぜ、全部ですか!?それって兵藤君の力が凄く強いってことですよね?」
「そう言うことね」
リアスは残りの七個のポーンの駒を円形に並べると呪文のようなものを唱え始めた。そして言い終えるとポーンの駒が兵藤の体の中に入って行った。
「これで彼は悪魔になったんですか?」
「ええ。後はこの傷を治さないと・・・」
そう言うとリアスは兵藤の体と自分の周りに赤い魔法陣を展開した。
「彼は私が治療するわ」
「えっ?」
「あの槍で受けた傷は普通では治らないのよ。じゃあね、アンジ」
リアスは闇慈にウインクをするとその場から消えた。今のウインクで闇慈はドキッとしたのはここだけの話らしいだ。
「・・・僕も帰ろう。今日は色々なことが有り過ぎたよ」
闇慈は鞄を拾うと家に向かって歩き始めた。
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