第一話 覚醒
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ざし僕に向かって投げた。闇慈は痛みのせいで動くことが出来ずにそのまま光の槍を受けてしまった。
「がはっ・・・(この状況はあの時の夢と同じ・・・まさか正夢になるなんて・・・ついてないな・・・)」
闇慈は痛みと出血に意識を刈り取られてしまった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
僕はどうなったんだ・・・?あはは・・・これが地獄に落ちることなのかな?
――――輪廻に墜ちる若者よ・・・
何だ?声が聞こえる。
――――惨めに死したこと悔しいか?若者よ・・・
・・・悔しいです!!僕は守れなかった。友達の命や自分自身の命さえも・・・
――――ならばわれ我が汝と契約を交わし、もう一度『生』を与え、『力』を授けよう。
えっ!?
――――ただし。この力を受けた暁には汝は普通の人間ではなくなる。表は人間だが、裏は化け者と化してしまう。それでも良いか?
・・・下さい!!僕に・・・『守る』ための力を!!
――――・・・その心意気や良し!!では与えよう!!汝に死神の力・・・『万死ヲ刻ム』力を!!
そして闇慈の中に何かが入ってくるような感覚が走ると僕は再び意識が遠退いた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
神器(セイクリッド・ギア)を体に宿した兵藤一誠を始末した後、同じ学園の生徒、黒神闇慈も始末することなってしまったけど問題はないはずだとレイナーレは考えていた。
「でもあの男も神器(セイクリット・ギア)を宿していたなんて、とんだ収穫だったわ。私も戻らなけれ・・・」
ゾクッ!!
レイナーレの背後から考えられない程の魔力を感じ、振り向くと始末した筈の黒神闇慈がゆっくりと立ち上がろうとしていた。そして槍が貫いた場所も見る見る塞がっていった。
「そんな・・・私の光の槍に貫かれた場所が治癒するなんて・・・ありえない!!」
「う・・・う・・・うおおおおお!!!」
「っ!!」
闇慈が大きな雄叫びを上げると彼の周りに黒い煙のようなものが体に巻き付いていき、その煙のせいで体が見えなくなった。
「何が起こって・・・まさか!!」
そして煙が弾けるように飛び去ると、闇慈の服装は全身を覆うようにボロ衣で出来た漆黒のマントを羽織り、髪も黒色から銀色へと変わっていた。
「・・・」
そして目を瞑ったままゆっくり右手を前に出すと飛び散った黒い光が集まり、人間なんか簡単に真っ二つに出来るほどの巨大な漆黒の『鎌』が現れた。そして右肩にその『鎌』を担いだ。
「・・・あんな状況で神器(セイクリット・ギア)が覚醒したというの!?」
「レイナーレ・・・だったか?」
「あなたは一体・・・何者なの!?」
「・・・俺か?俺は・・・」
そしてゆっくりと目を開けると真紅
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