第101話:スバルの先生は誰に?
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められてないってことなんです。
最初のうちは、もっと鍛えれば・・・って思ってたんですけど、
何回も繰り返してるうちに、攻撃に出る機会が少ないなって気付いて・・・。
思い返してみると、ティアが相手だと前からそうだったんですよね。
で、これまでの模擬戦を何度も見直したんですけど、
何が悪いのか全然判んなくって・・・」
スバルはそこまで喋ると、再び黙りこんでしまった。
その表情は、今にも泣き出しそうに見えた。
「なるほどね・・・」
俺はそこで一旦間をとると、その先に続ける言葉を選ぶ。
「スバル」
努めて穏やかな声で呼ぶと、スバルはパッと顔を上げる。
「俺もスバルが言ったとおりだと思ってるよ。
お前がうまく攻撃に入れないのは、距離をきちんと詰められていないからだ。
きちんと自分の戦いを分析できてる。よく頑張ったな」
スバルは俺の言葉に驚いたようで、目を丸くしている。
「あとは、なぜきっちり距離を詰められなかったかが判れば、
どうすればいいかが判るよな」
スバルが神妙な顔で頷く。
「で、俺の考えを言わせてもらうとな。スバルは移動に時間を
かけすぎなんじゃないかと思うんだよ」
「移動にって・・・スピードが足りないってことですか?」
スバルの問いに、俺は首を横に振って答える。
「それもあるかもしれないけど、本質はそうじゃないと思うよ。
俺が思うに、スバルは行動の決断が遅すぎることがあるんだ。
たとえば、この場面だ」
俺は手元の端末を操作して、スバルとティアナの模擬戦の一場面を映す。
ティアナの姿を幻影と見破れないまま攻撃し、状況に混乱したスバルは
一瞬その場に立ちすくむ。ティアナがそのスキを逃さず、集中砲火によって
スバルを撃墜した場面だ。
「この場面、自分が罠にはまったと気付いた瞬間に、その場から動いていれば
少なくとも集中砲火を食らうことはなかったろうな」
「でも、罠を見破れるようにするのが本当じゃないですか?」
「そりゃ無理だ。罠の可能性を考えることは必要だけど、100%見破るなんて
俺やなのはでも無理だよ」
俺がそう言うと、隣に座るなのはも頷く。
「しかも、お前は近接戦闘がメインだろ。先に仕掛ける方が有利な筈だよ。
それにな、スバルくらいの攻撃力や突破力があれば、罠と知りつつ
突っ込みながらも、その罠を踏み破ることができると思うんだよ。
そのためには、瞬時に次の行動を決定できなきゃいけない。
お前にはその判断力を磨いてほしいんだ」
「はあ・・・」
「で、それを手助けするのには、俺じゃ役者不足なんだよ」
「なんでですか?」
スバルは首を傾げつつ、尋ねてく
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