暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜絶望と悲哀の小夜曲〜
圏内事件〜殺戮へのチケット〜
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れた。場にそぐわないのんきな声が返ってくる。
「ほォー、これ《心意》ッてのか」
よく見れば、PoHがしげしげと眺めている友切包丁には、漆黒の煙のようなものが張り付いている。
そう、《六王》が名付けた、《
過剰光
(
オーバーレイ
)
》という物が。
しばらくその過剰光を纏った己の愛剣を眺めていたPoHだったが、飽きたのかなおも睨みつけているレンを見る。
言い募ろうとするレンを片手で制し、もう片方の手の人差し指を唇と思われる顔の位置のところまで持ってくる。
《少し黙れ》のジェスチャー。
むっ、と不満そうに黙ったレンの耳が夜風に含まれる、かすかなリズミカルな音を捉える。
ぱからっ、ぱからっ、という聞き慣れはしないものの、解かりやすいこの音は──
「………馬?」
アインクラッドには、所持アイテムとしての
騎乗動物
(
マウント
)
は存在しない。
しかし一部の村や街には、牧場や厩舎があり、そこで騎乗用の馬やストレージに収まりきれない大量の荷物を運搬するための牛などを借りることが出来る。
だが、料金がバカ高いし、乗りこなすのに相当の技術が要るため、わざわざ金まで払ってまでそんなことを練習するヤツは───
──まさか援軍!?
とレンは思い、隣の三人衆にちらりと視線を向けるが、彼らも当惑したように互いに視線を見交わしている。
もしやチャンスか、とレンが一歩踏み出すより早く
「boy、──────に来い。決着をつけてやる」
唐突にPoHが放った言葉に、全思考能力が停止した。
日時はそっちが勝手に決めろ、と言う声が謎の馬の蹄のBGMに乗って聴こえてくる。
続いて、ほとんど聞き取れないほどの転移発声。
レンの思考能力が回復したのは、数十秒後に馬に跨ったキリトが到着した頃だった。
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