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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
現実は重く悲惨だった!
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臭に耐えられそうにないわ!

「………ふん!」
ほら…
この娘も何も言わないし…
「悪臭を纏う事で、スリへの注意を逸らすのが目的なんだ。こんな悪臭の人がぶつかって来たら、思わず突き放そうとするだろ!?自分の財布を確認するよりも、相手を突き飛ばす方が優先されるわけだよ」
はぁ、なるほど…
確かにこの臭いからは逃げたくなるわよ。

「……そんな事まで分かるんだ…凄いねアンタ…で、アタシをどうするんだい?詫びを入れさせる為に、此処で犯すかい!?…それとも犯罪者として、警備の兵に引き渡すのかい?…ふっ、警備兵に引き渡されても、死ぬまで犯されるだけだね………私の未来は決まったね………」
別にそんな事はしないわよ!
盗んだって言っても、お父様の財布だし…仮にお金が入っていたとしても微々たる物だろうし…何より実際に入っていたのは、お母様の使用済み下着だけだし…

「私達はそん「どうするかは君次第だ!何故スリを?」
「そ、そんな事…何だって関係ないだろ………さっさと犯すなり、殺すなり、好きにしなよ!」
うん。
浮浪児がスリをする理由なんてどうでもいい…
なのにお父様は少女の目を覗き込み、優しく問い続けてる。

「関係なくは無いよ…どうして君が、こんな事をしなければならないのか…それを知りたいんだ」
どうしてお父様は、この悪臭に耐えられるの?
スリ少女の顔に、自らの顔を近付けて瞳を真っ直ぐ見つめてる。
「何か力になれるかもしれない…だから、教えてほしい…何故スリをしてるのか…何故そうなってしまったのか…」

凄く優しく彼女へと接するお父様…
お父様は基本的にフェミニストなのだ。
言い換えればたたのエロオヤジ。
だが大抵の女はそれに騙され、心も股も広げてしまう。
入れ食いだろうな!
「うぇ〜ん……ご、ごめんなさい……私………ごめんなさい!」
そしてこの少女も落ちた。
お父様に抱き付き泣き出した…


お父様に抱き付き泣く事約10分…
ただ黙って泣き止むのを待つお父様…
ただ黙って悪臭に耐える私達…

スリ少女は泣き止むと『私の名はフィービー』と自己紹介をし、お父様の手を引いて我々を導く。
私達も自己紹介をしたのだが、お父様の事以外には関心を示さず空気の様な扱いだった…
『その男に(うつつ)を抜かすと孕まされるぞ!』って教えてやろうかと思ったが、『ばっちこい!』と言われても面倒なので、取り敢えずこのままにしておく。
…また家族が増えるのかな?


導かれるままついて行くと、殆ど潰れてる屋敷に到着する。
入口とはとても言えない様な隙間から中に入り、地下室へと進む…
そこには目を背けたくなる様な状況が広がっていた。
30人程があまり広いとは言えない地下で身を寄せ合い蹲って居る…
殆ど
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