暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第八話 平和な一週間〜お買い物とお引越しとお仲間と〜
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インしたであろう綺麗な模様が刻まれていた。どこか神聖さを感じるデザインだ。鎧というより、鎖帷子の役割に似ているのかもしれない。それほど鎧としては薄くできている。

 その上から黒のロングコートを直接着込み、下半身も黒のスキニーのパンツと丈夫なブーツを履いている。さらにこの上から黒のマントを羽織っている。黒一色を避けるため、全身に金色の幾何学的な模様を施した。これで見事原作通りのルシアの格好となった。鎧の模様など所々はオリジナル要素があるが。そしてマントにはフェアリーテイルの大きな紋章を入れてもらった。ついでに左手の甲にも紋章を入れてもらった。

 これで俺も晴れて依頼を受けられるというわけだ。ギルドの皆やカナからには似合ってると賞賛され少し気恥ずかしかった。何故か一瞬前世のときの髪を切った翌日、クラスの友達から指摘された時のことを思い出した。あのちょっと気恥ずかしい感覚と同じだろう。

 それはともかく、誤算があるとすれば予想以上にお金が掛かったところ。せっかく賭けで儲けたお金でふうぞ……大人の社交場で鬱憤を晴らそうとしていたのに、当分先の話になりそうだ。クソッ!まだ十三歳だけど!クソッ!

 そのあと俺はこれから住む場所に移動する。この日までギルドの寮に無料で住まわせてもらっていたのだが、子供と言っても俺は前世では十八歳だ。あまり甘えてばかりもいられない。エルザからしてみれば同じ十一歳らしいのだが、やはり鏡で見てみると十一歳では無理がある体格と背格好をしている。

 そのままギルドの寮に住むというのも良いのだが、家賃七万Jの良い物件を見つけたので契約しておいたのだ。荷物はまったくないので、今日から俺の家となる場所へと向かう。恰幅の良い眼鏡を掛けた大家さんに挨拶し、部屋に向かう。必要最低限の家具はもうすでに買って運び込まれていたので、あとはこれを整理するだけだ。俺はとりあえず部屋着に着替え、一息入れる間もなく動き始めた。




 あれから数時間掛かり、無事部屋の片付けを終えたときには外を見れば辺りは暗くなっていた。エルザがグレイと共に依頼をしにいってからもう六日目だ。明日になれば丁度一週間になる。大丈夫だろうかと心配しつつも俺はこの六日間の間の出来事を回想する。オーダーメイドや家、家具の購入、そしてギルドの皆との交流で忙しかった。

 マカオとワカバのおっさん二人に挟まれながらさり気なくお酒を拝借したり、カナと二人で遊びに出かけ次の依頼を一緒に受けることを約束したり、ラクサスと一触即発になりそうになりマカロフに殴られ止められたりといろいろあった。そしてこれからもいろいろとあるのだろう。

 最初はいつ原作が始まるのか、いやもうすでに開始しているのかもしれない、そんなことばかり考えていた。でも、もうそんな些細なことどうで
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