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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第八話 平和な一週間〜お買い物とお引越しとお仲間と〜
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女性特有の化粧や香水の匂いが入り混じって独特な香りが充満している。苦手な人はすぐに気持ち悪くなってしまうかもしれない。

「しかし、こんな綺麗な場所に武器防具も扱っているとは信じられないな」

「え!? あのお客様失礼ですが、武器防具は当店では販売しておりません」

「……しかしエルザが、いや友人がこの店で注文したと言っていたのだが」

 確かにエルザは依頼を受けに行く前にハートクロイツというお店で注文したと嬉しそうに語っていた。もしかしたら同名のお店があってそっちと間違えたか?

「あぁ! お客様のご友人とはエルザ・スカーレット様でしたか。……そうですね、わかりました。ではお作りいたしましょう」

「どういうことだ? この店では武器防具は取り扱ってないんだろ?それに何故エルザの名前がでてくる?」

「はい、確かに当店では取り扱っていないのですが、先日エルザ様がいらした際どうしてもハートクロイツで作って欲しいと頼まれまして特別にお作りしている最中でございます。その際ご友人もオーダーメイドで作るかもしれないから宜しく頼むとおっしゃっておりました」

 無茶苦茶言うな、あいつは。元日本人の感覚からしてみれば考えられん程の暴挙だ。しかし、思い出した。ハートクロイツと言えばRAVEに出てきたヒロインのエリーもそこのお店の武器を使っていたような気がする。大人気だな、ハートクロイツ。

「なるほどね。エルザが無理を言ったようですまなかったな」

「いえ、我が社の製品をご覧になった際に大変気に入っていただき、是非にとのことでしたので私達も嬉しくなってしまいました。ですのでお気になさらないでください」

「そうか、ではさっそく頼むとするか。寸法やデザインなどはこの紙に事細かに記載してある。それを見て何か疑問があれば言ってくれ」

 俺は昨日結構な時間を掛けて事細かに書き連ねたデザインを店員にその場で渡した。その店員さんは俺の渡した紙をその場でじっくり何度も往復させるように見て顔を上げた。

「はい、丁寧に書かれていたので問題はありません。鎧の部分は胴体部分だけでしたので、もしかするとエルザ様よりお早くできあがる可能性がありますね。ただ、やはり冒険者様用の衣服ということで特別丈夫な素材が必要になってきます。お値段もざっとこの程度掛かると思います」

 俺は電卓のようなモノで弾かれた数字を見て、内心冷や汗がでた。あのときグレイ戦で儲けてなかったら危うかったかもしれない。その値段で(ギリギリ)大丈夫だという旨を相手に伝え俺はグレイに感謝しながら店を出た。




 そして六日目、俺は新たに新調したハートクロイツ製の衣服を身に纏っていた。胴体の部分には身体のラインに沿うように鎧にしては薄く、そしてハートクロイツがデザ
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