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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第七話 歓迎戦
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の子供があの威力の蹴りで気絶せずに意識があるというのか。
グレイはそこから何とか立ち上がろうとするも俺の雷の効果もあり、身体が痺れて動けないのだろう。当然だ、威力の違いはあれ、以前襲ってきた盗賊たちもこの雷で動けなかったんだ。だがしばらくすると、グレイは何とか立ち上がりこちらを見返していた。
「凄いな。DBは手加減したとはいえ、かなり強力な雷撃だったぞ。それに蹴りも本気だった。……いや、俺がグレイを見誤ったのか。まだまだだな俺も」
「へ…へ…へっへっ。これで手加減って、はぁはぁ、ルシアどんだけ…強ぇんだよ。滅茶苦茶…悔しい、けど俺の……負けだ。でも次は、絶対に勝つ!」
グレイはそう言い切ったあと笑顔で前のめりで倒れこんだ。瞬間周囲の観客は一斉に沸いた。耳を劈くほどの歓声。聞こえる歓声は両者に対するものだった。確かにグレイの最後の立ち上がりは凄かった。誰もがあれで起き上がれないと思っていたのだから。戦う者に組する者なら最後の立ち上がりの凄さがよりわかるだろう。技量の問題ではない、精神力の問題だ。
そのまま倒れこんでいるグレイを介抱しようとしたところで、俺の目の前に電撃が走る。飛んできた方向を見ると、さっきギルド内で俺に好戦的な視線をとばしていた奴だった。今の技を見るに雷を得意とするのだろう。いや、固定概念は捨てるべきか。雷はこいつの扱う武器の内の一つとして考えた方がいいな。そう思考してる間にそいつは俺の目の前に降り立った。
「よう、強いな。グレイを圧倒してたじゃねぇか。新人くんよ」
「ルシア、ルシア・レアグローブだ。おまえは?」
「俺はラクサス。ギルド最強候補の内の一人だ、よく覚えておけよ? し・ん・じ・ん・くんよ」
「……個人の名前も覚えられないような脳筋野郎が最強候補じゃ、俺もすぐに最強候補に仲間入りになっちまうな? えぇ?脳・筋・先・輩さんよ」
「あ゛ぁ!?」
ラクサスの額の血管が浮かび上がり、怒りを浮かべたことがすぐにわかる。挑発には挑発を。黙って穏便に済ませるほど人間できてないんでな。それに久方ぶりに、いやもしかしたらこの世界では初めてか。全力で戦うことができるのは。面白くなってきた。
途端、グレイが吹き飛ばされたときにできた瓦礫が崩れ落ちる音がした。
その音と同時にラクサスは躊躇なくその怒気を雷撃に変えて俺に放ってきた。すかさず冷静に後方に跳び回避するが、眼前にはすでにラクサスの雷を纏った豪腕が空気を切り裂くかのように俺の顔面に迫っていた。回避は不可能、ならばと俺は防御と回避を捨てクロスカウンターを狙うかのように相手の顔面に円を描くような軌道で上段蹴りを放った。
「「ぐっ!」」
俺とラクサスの攻撃は相打ちになり、その衝撃で両者共に真逆の方向に
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