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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第七話 歓迎戦
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の?」
「新人君じゃない。ルシア・レアグローブだ。きみは?」
「わたし、カナ・アルベローナ。ルシアが強いんだったら、わたしルシアに賭けるわ!」
まだグレイと同じ歳ぐらいであろう女の子が賭け事に参加するとは、日本では考えられないな。カナは手に握り締めた少ないお金をリーゼントに渡す。微笑ましいな、内容はともかく。
カナがワカバと呼んだリーゼントの男は苦笑いしながらも、きちんとメモに記していた。……そういえばワカバから名前を直接聞いてなかったが、もう覚えたのでいいか。それにあまりグレイを待たせるのも悪いしな。あとで自己紹介すればいいだろう。
俺が戻るとグレイは待ちわびたぞとばかりに腕を組みながら好戦的な視線を送ってきた。先ほどのギルド内での挑発は良い具合にグレイの燃料へとなっていた。……評価を修正だな。熱くなったまま挑んでくるかと思ってたが思いのほか冷静な雰囲気だ。内心は燃え上がっているだろうが。俺はそのまま一言も喋らず戦闘モードへと切り替える。グレイもそれを感じ取ったのか真剣な表情で構えをとる。
周囲も戦闘の予兆を感じとったのか静かになっていた。まるで荒野で決闘する西部劇の映画ようにヒューと風がなびく。その風に乗ってきた木の葉が両者の丁度真ん中にヒラリと舞い降りた。
瞬間、グレイは勢いよく地を蹴り、腕に氷を纏わせまっすぐ攻撃してきた。腕には棘状の氷がついており、そのまま防御してもダメージを喰らうことは必然。……普通ならな。
「避けると思ったか? ならその後に考えていたプランは修正したほうがいいぜ? 【フルメタル】」
俺はあの時とは違い全身を鋼鉄に変えて、グレイの攻撃を腕を上げるだけで容易に防いだ。俺の身体は今鋼鉄だ。その程度の錬度の氷ならば簡単に砕ける。氷がクッションになったとはいえ多少のダメージを手に与えたはずだ。現にグレイは手を押さえ込んでいる。
「ッッてぇぇ! 何だよそれっ!」
「何と言われたら俺の能力としか言えないな。ほら、とどめの一撃だ。【アングリーブリッツ】」
手を押さえ込んでいるグレイのお腹に雷のDB【アングリーブリッツ】を発動させながら蹴り上げた。このDBは衝撃に連動させて雷を発生させる技だ。もちろんDBの威力は手加減してある。……あ、蹴りは割りと本気だしちまった。さすがにヤバイかっ!
「ッッガハ!」
グレイは俺の蹴りの勢いで、五メートルほど飛ばされていった。明らかに気絶、肋骨も何本かやられているだろう。やってしまった。完全にやりすぎた。周囲の観戦者たちもざわつき始め、俺は急いでグレイの元へ駆けつけようとしたとき、ピクっと震えるようにグレイの身体が反応した。
まさか意識があるのか?あれほどの攻撃だぞ。俺が言うのもなんだが十歳やそこら
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