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混沌の魔術師と天空の巫女
第1章 ニルヴァーナ編
ニルヴァーナ、崩壊
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「呼んだか・・・?」




































「!!」

振り向くと、そこには傷だらけで、頭から血が出ていたコージの姿が見えた。

「お兄ちゃん!!」

ウェンディは俺に思いっきりに飛びついた。

「お兄ちゃん!お兄ちゃんっ!!」

ウェンディは泣きながらそう言い、俺を放さない様にギュッ、と抱きついている。

「帰って来たのに・・・泣く事はないだろ?」

「だって・・・だって・・・!」

「脱出するのに、ちょっと手間取っちまって・・・。」

魔力が殆どなくって、頑張って走って、
途中で落ちてきた壁などに頭ぶつけたりとで大変だったぜ。

「もう・・・大丈夫だから。俺も、俺達のギルドも・・・。」

「うん・・・お帰り・・・。」

「ああ、ただいま・・・。」



































ニルバァーナから、離れた所で・・・

「全員無事で何よりだね。」

「みんな・・・本当によくやった。」

「これにて、作戦終了ですな。」

「・・・で、あれは誰なんだ?」

「?」

グレイさんはジェラールを見てそう言い、気になったルーシィさんもジェラールを見た。

「天馬のホストか?」

「あんな人、いたっけ?」

2人はジェラールの姿を知らない様だな。

「ジェラールだ。」

何の事もなく、エルザさんはそう言った。

「何!!?」

「あの人が!!?」

「・・・・・・。」

グレイさんとルーシィさんは驚き、ナツさんはなぜかあまり好きではない顔をしていた。
・・・何かがあったのかな?

「だが、私達の知っているジェラールではない。」

「記憶を失っているらしいの。」

「いや・・・そう言われてもよぅ・・・・・・。」

「大丈夫だよ。ジェラールは本当はいい人だから。」

そうだよな・・・性格や臭いが少し違うとはいえ、ジェラールはいい奴だ。
・・・記憶が失っているのは残念だけどな・・・。

「コージ、頭は大丈夫?」

ミントが俺に声を掛けてきた。

「ああ。」

俺はそう返事を返す。先程、ウェンディが治癒魔法を掛けようとしたが、
俺とシャルルが何とか言って、やめさせて貰った。
さすがに今日、何回治癒魔法を使った事だか、これ以上は危険かもしれないからな。

「あ・・・。」

俺はジェラールの方を向くと、
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